睡眠不足の人ほど陰謀説を信じやすいという説が出てきた。夜に十分な睡眠を取らないことで、「地球は平らである」といった証拠のない信念を支持する傾向にあることが分かってきた。
1000人以上の英国人を追跡調査したノッティンガム大学の研究によると、睡眠の質を改善することで、「情報を批判的に評価、誤解を招く物語に抵抗する」ことに役立つという。
過去の研究では、突飛な信念を持つ傾向にある人は性格的な特徴によるものと示唆されており、不安感が強く偏執的な人は陰謀説を受け入れやすいとされていた。
今回の研究を指導したダニエル・ジョリー博士はこう話す。「睡眠は精神衛生と認知機能にとって極めて重要です」「睡眠不足によって、うつ病、不安、妄想のリスクを高めることが示されています」「我々の研究は睡眠の質の改善が陰謀論的思考のスピードに対する防御因子として機能する可能性を示唆しています」