国民民主党の玉木雄一郎代表が9日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、“敗北”を宣言した。
国民民主は「手取りを増やす」という目標を掲げ、昨年10月の衆院選で大きく議席数を伸ばした。国民の期待を受けて国会で論戦を繰り広げたが、「103万円の壁」を目標の178万円に引き上げることはできなかった。
玉木氏は「今回私たちは負けました。力不足です。」と明言。一方で「ただ、30年動かなかった『103万円の壁』を動かしたのは事実。大学生は今年から150万円まで働けるようになったし、中途半端だけど1.2兆円の所得税減税と0.2兆円の防衛増税の回避を実現できたことも事実。」と成果があったことも強調し、「手取りを増やす夏に向け、引き続き頑張ります。」と前を向いた。添付した画像には「『103万円の壁』が30年ぶりに動いた。でも、まだ不十分。」と記していた。
国民民主、自民、公明との幹事長合意では、103万円の壁を178万円目指して引き上げることや、ガソリン税の暫定税率を廃止すると約束されている。国民民主の榛葉賀津也幹事長は何度も協議を重ねたが、与党は年収200万円以下の人は160万円に引き上げるなど、所得制限を設けた内容で引き上げを決めた。