抜群の美貌とスタイルで注目を集める吉本新喜劇の人気女優・小寺真理(33)がこのほど、大阪市内でよろず～ニュースの取材に応じた。舞台で活躍するだけでなく、ＳＮＳでも積極的に発信する理由、これからの目標などについて語った。
吉本発ガールズユニット「つぼみ」を卒業、女性お笑いコンビ「りんごあめ」も解散し、「吉本新喜劇金の卵７個目オーディション」に合格してから10年が過ぎた。入団した当初はＳＮＳに積極的ではなかったが、先輩の酒井藍に強く説得された。「アイドルっぽいとか、ちょけてると思われるのがいやだったので、あまり更新していなかったら、『そんなかわいい顔をしてんねんやから、載せなあかん、自撮りを毎日載せ！』と言ってくださって」。背中を押される形でマメにするようになった。「『小寺ちゃんの服とかメイクとか見たい』とか言ってくれましたけど、私からしたら『誰が見たいねん？』と思っていたので」。それでも続けることでフォロワーは徐々に増え、「見たい」という声も出てきた。現在では毎日のように発信している。
最近、ＳＮＳの影響力を強く感じることがあった。熊本県での公演。地元テレビ局の社員から「新喜劇じゃなく、ＳＮＳで小寺さんを知りました」と声を掛けられ、大いに驚いたという。「新喜劇は関西がメインで、もちろん、全国のどこでも放送できたらいいんですけど、いい時間帯じゃなかったり…」。全国各地で関西ほどの知名度や人気はない。「やっぱり、ＳＮＳって見つけてもらいやすいし、もっと頑張らないと、と思いましたね」。より積極的に取り組むようになった。
フォロワーからポジティブな反応もあれば、ネガティブなものもある。エゴサーチもするが、落ち込むことはあまりないという。「ＳＮＳの写真や動画とか、新喜劇とか、一部の私しか見てもらってない中で『この女嫌い』って認識してもらうだけでもありがたいなって。新喜劇でも『この女嫌いや』、『友達おらんやろ』と突っ込まれてバーンとウケるから、そう思えているかもしれません」。知ってもらえることが大事で、マイナスには捉えていない。
劇場で相手の顔を物で叩く動画を上げたところ、270万回以上再生されるほど注目を集めた。コメント欄では「人の顔を叩くなんて」、「新喜劇のネタやのに」と論争が繰り広げられた。「『柔らかい素材を使っていますので』と（自分が）論争の中に入っていくのもちゃうなと思って。でも、ＳＮＳで皆さんに新喜劇を知ってもらって、見たいなって思ってくれたらうれしい、というのはありますね」。自身のＰＲだけではなく、新喜劇の知名度アップに貢献できればという思いも強い。
新境地を開きたい気持ちもある。「『新喜劇以外の仕事もどうですか？』と言われるんですけど、なかなか…。ツテがないので、どうしよう？みたいのはありつつ、外での仕事もしてみたいというのは思いますね」。宣材写真の撮影時にカメラマンからグラビアもやれるのでは？と言われたことも。「挑戦してみたいですね。需要はないと思っていたけど、そんなことはないんやって。ＳＮＳでも見たいと言ってくれている人はいてるかなとは思うので」。〝美ボディ〟披露にやる気満々だ。
映画やドラマにも出演したい。「ドラマはちょこちょこは出てはいたんですが、新喜劇で悪女をきわめようとしているので、もちろん悪役で出たいですね。朝ドラも出たいですけど、ほのぼの系のドラマが多いので、（声がかかるか）どうかなあ」。思いを巡らせていた。
座長のすっちーから褒められたことが印象に残っている。客席の若い女性が小寺が出てきた瞬間に「かわいい！」と声を上げたことがあった。「『女の子に憧れている女の子って、今までの新喜劇でいてないから、若い女の子の支持を得られるように頑張ってほしい』みたいなこと言ってくださって」。自分の立ち位置が見えてきた。
現在33歳。今後のキャラについても考える事もあるが、当面は変えるつもりはない。「いつまで脚を出し続けていられるか、許してもらえる限りは…。若い子が入ってきても負けずにできたらとは思いますね」。新喜劇の〝ミニスカキャラ〟の座はまだまだ譲らない。
◆小寺真理（こてら・まり）1991年８月31日生まれ、大阪府出身。2009年にＮＳＣ大阪校・女性タレントコース（※現在はない）５期生として入学。2010年に吉本発ガールズユニット「つぼみ」に参加。１期先輩の山口綾子とお笑いコンビ「りんごあめ」を結成。解散後は2013年に行われた「吉本新喜劇金の卵７個目オーディション」に合格、2014年４月に吉本新喜劇デビュー。ＳＮＳではオフショットなどをたびたび投稿している。
