「ミス東大コンテスト2024」のグランプリに輝き、俳優としても活躍中の現役東大生・松藤百香(19)がXに投稿した「ルワンダの床屋でおまかせにしてみました」と小分けにした毛束を細かく編んだブレイズヘアを投稿すると7万超の“いいね”に。「かっけー!」「アリですね!」「一生の思い出になりますね」「おまかせ…可愛いすぎる」と言った絶賛の声が上がっていた。
現在、6週間の予定で1人でルワンダに渡航し、ボランティア活動中の松藤に話を聞いた。話題のブレイズヘアは現地の「床屋におまかせ」したもので、「最初は自分でも衝撃の見た目だった」という。当初は3時間と言われていた所要時間が、実際には4時間半に。木の椅子に座りっぱなしだったため「かなりお尻痛かった」と振り返る。
そんな苦労の末の髪型、翌朝、鏡を見たら「意外としっくりきて驚きました」とすっかりお気に入り。道を歩いていると現地の人からも「いいね!」と声をかけられるという。ブレイズヘアにしたことで「一番気に入ってるのはセットしやすさ」だという。「1分あればヘアセットが終わるので、とにかく楽で最高です!」と朝の時短にも役立っている。
一方で新たな発見も。「寝不足になることに気付きました!」と笑う。エクステは重くはないものの「毛量が多すぎて枕を使うと頭が高くて寝苦しく、枕なしだと横を向くと頭が低くて寝苦しいです」と微妙な高さに悩んでいる。
また気になる洗髪は「エクステが乾きにくいので根本だけ濡らして洗います」と、日本とはまた違った洗髪方式に。現地では、一度ブレイズヘアにすると、次回床屋に行くまでも洗わない人もいるという。松藤さんは、一度毛先まで全部洗うことにチャレンジ。だが「朝まで乾きませんでした」と語る。
中学2年のとき1年間フィリピンに留学し、スラム街の子供達と触れ合った。「教育を受けられるかどうかで人生が大きく変わる現実」を目の当たりにし、途上国の教育を実際に現場で体験し、自分の肌で感じたい」という思いが今回のボランティアにつながった。
現地でカルチャーショックを受けたのは「日本の知名度の低さ」だという。アニメも日本食もほとんど知られおらず、「日本ってどこにあるの?」と聞かれることも多い。お土産に持っていったお味噌汁は「ワカメは海の汚れじゃないの?」「茶色いスープなんて飲めたもんじゃない!」と言われたと笑う。だがそんなやりとりが「新鮮で楽しい!」と現地生活を楽しんでいる。
帰国後は「すぐに大学の新学期が始まるので、履修の情報集めなど、大学生としての現実に引き戻されます」と東大生の顔に。その一方で「ルワンダでの経験を振り返り今後の活動にどう活かせるか整理する時間を持ちたい」と語る。
また学業と並行し「3歳の頃から目指していた」という俳優業にも意欲。「本格的に演技の道を頑張りたいです」という。「勉強と演技、どちらも好き。東京大学で学べる環境を活かしながら、幅広く学び続けたいと思っています」と二刀流を宣言した
今回のルワンダでのボランティアも「自分とは異なる文化や価値観の中で生きる人々と日々向き合い、これまでにない経験を重ねています。その中で自分の中に新たな感情が生まれているのを感じます。こうした経験を俳優としての表現に活かし、演技の幅を広げる糧にしていけたらと思います」と夢を馳せた。
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松藤百香(まつふじ・ももか)
東京大学前期教養学部1年生。「ミス&ミスター東大コンテスト2024」グランプリ。2005年11月4日、福岡県生まれ。3歳で地元の劇団に入り、CMや広告のモデルとしても活躍。ドラマや、映画にも出演。高校3年で河野玄斗のYouTube企画「河野玄斗の赤門道場」の1期生として出演し、東大合格発表を生配信。特技は英会話(英語検定準一級)、ルービックキューブ。