これなら置き場所に困らない?宙に浮く“おたま”がSNSで話題になっている。
透明アクリルボックスに立てかけられた料理に使うおたまが、テーブルとの設置面わずか数ミリで絶妙なバランスを取り、まるで宙に浮いているような画像には反響が集中し、16万いいねを獲得した。
投稿したのはバランスオブジェを多数手がけるたぬ(X:@thumb_tani)さん。まるで魔法のように見えるがアクリルの箱は100円均一で販売されているもので、特別な物では無いそう。一体どうやってバランスをとっているのか聞いてみると、「おたまの重い方(すくう部分)を箱の外に出すことで全体の重心を箱の角あたりに持ってきて、その重心とテーブルの角を合わせている。」ということ。
たぬさんはおたまだけでなく、金づちなど様々な道具の入ったアクリル箱が積み重なっている画像も投稿。
一つ一つは見慣れたものだが、机の外側で浮いている様子は目を疑う。「これらバランスアートの魅力は一見すると不可能に見える、直感に反するような造形が面白い」とたぬさん。
重心のバランスをとるコツを聞くと、「ひたすら試行錯誤を繰り返すだけで特別なコツはありませんが、やはり指先の感覚に集中することは大切。バランスがとれた瞬間は言葉にするのは難しいですがなんとなく分かります」ということだ。
SNSでは「理屈は理解できるが、感情が納得してくれない」「すごい物理学!」「地球が作ったバグだろ」「収納力の革命」などの反響がとともに、「やってみた!」と同じようにバランスを取った画像を投稿する猛者も出現した。
日常の道具が一瞬でアートに変身。コツを掴むのが大変そうだが、成功時の達成感はクセになりそうだ。