俳優の中川晃教がこのほど、大阪市内で主演ミュージカル「フランケンシュタイン」の取材会を行った。
同作はゴシックロマン小説「フランケンシュタイン」を、大胆なストーリー解釈と流麗な音楽で彩った韓国発のミュージカル。2017年に日本で初演されると大反響を呼び、20年に再演。今回、5年ぶり3度目の上演となる。初演から出演する中川は(本作初出演の小林亮太とのWキャスト)、科学者のビクター・フランケンシュタインと、闘技場を営む悪党ジャックの二役を演じる。「二役を演じることが、この作品のエンターテインメント性のひとつ」とし、「人間とは何かというテーマも掘り下げやすいように作られている」と説明する。
その二役について、再演では「ひとりの人間の孤独が反動として生まれ、その反動を利用して演じていた」という。だが3回目となる今回は「ビクター・フランケンシュタインという人間をもう少し深掘りしてみたい。自分のやるべきことに実直に向き合う彼の男くささ、人間くささなど、少し自分が避けていた部分の表現も見いだせたら」とさらなる進化を自身に期待していた。
4月10~30日・東京建物Brillia HALL、5月5、6日・愛知芸術劇場、5月10、11日・水戸市民会館グロービスホール、5月17~21日・神戸国際会館こくさいホール