国民・榛葉氏、石破首相の「塩対応」批判 103万円の壁「国民が聞きたいのは、抽象的な言葉ではない」

杉田 康人 杉田 康人
国民民主党の榛葉賀津也幹事長
国民民主党の榛葉賀津也幹事長

 国民民主党の榛葉賀津也幹事長(57)が31日、国会内での定例会見で、石破茂首相(67)の24日の施政方針演説や、衆参本会議で行われた各党代表質問での「年収103万円の壁」の見直しをめぐる答弁について触れ「まさに塩対応。塩対応の答弁でしたね」と切り捨てた。

 榛葉氏は、石破首相の施政方針演説について「国民が今、最も注目している103万円の壁の問題、そしてガソリン減税の問題。ひと言も触れなかった。楽しい国日本、令和の日本列島改造という新たな言葉も出てまいりましたが、国民が聞きたいのはこういう抽象的な、きれいな言葉ではない。103万円の壁を具体的にどうするんだ、ガソリン税をどうしてくれるんだ、と」と批判した。

 国民民主党が主張する178万円への引き上げを目指し、ガソリンの暫定税率を廃止するとした3党合意を持ち出し「3党の幹事長合意があるわけですから。この3党合意、幹事長合意をどう具現化していくんだということを、当然国民は期待をしていた。それに応えるのが総理の今の役割だと思っていましたが、これに対する言及はありませんでした」と指摘した。

 衆参本会議での各党代表質問では、国民民主党の西岡秀子衆院議員、川合孝典幹事長代行が、年収103万円の壁について質問。石破首相は西岡氏への答弁で「政府として150万円程度への引き上げを検討しているとは認識していない」と述べた。

 榛葉氏は「本当に残念です。本当に、総理は納税者に寄り添う気持ちがあるのか、と言いたくなります」と苦言。「石破首相は(150万円程度の引き上げについて)全く考えていない。123万円で進めていると仰いました。ちょっと待ってください」と疑問を投げかけた。

 さらに「(自民の)森山(裕)幹事長と、公明党の西田(実仁)幹事長と私で結んだ約束は、103万円の壁を178万円目指して引き上げるとか、ガソリン税の暫定税率を廃止すると書いてあるんですよ。これは3党の幹事長の約束。重いんですよ」と語気を強めた。

 榛葉氏は「自民党総裁であり、この国の総理大臣、石破さんが、森山さんの約束を反故にするのかと。自民党は約束を守らない政党ですか…ということになりますよ。森山幹事長や西田幹事長の顔を潰すことになる。国民の前で約束したんです。123万円でいいなんて…全く178万円に近づいていない。メディアが150万円という具体的な数字を出したら、まるで考えていないと。お話になりませんね」とあきれながら、3党合意の履行を迫った。

 国民民主が主張する178万円への引き上げが実現すれば、石破内閣の支持率も上がると進言。「石破内閣、チャンスだと思うんだよ…支持率回復する。だってこのままだとウソつき内閣になっちゃうよ。3党の幹事長が約束したんだから…」と憤った。

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