排尿と欠伸(あくび)に共通の伝染性があることがわかってきた。これまで「連れション」という現象が一般的に知られていたが、新たな研究でチンパンジーが、仲間が排尿するのを見るとつられてする可能性が高い事、そして群れのボスが排尿した場合はさらにしやすくなることが判明した。
研究チームは、サルと近縁種でDNAが似ているヒトもこの特徴が再現される可能性があるとしている。
京都大学野生動物研究センターの大西絵奈氏は話した。「人間では一緒に排尿することは社会的な現象とみなすことができます。私たちの研究はこれが進化的に深いルーツを持っていることを示唆しています」
「どの種において排尿の伝染性に関する研究はなく、私たちはあくびの伝染性との類似を導き出しました。このことからあらゆる社会的影響はあくびに見られるものと似ているのではないかと予想したのです」