人気者のマンボウは無類の“寂しがりや”だった!?―。山口県の市立しものせき水族館「海響館」にいるマンボウには、休館日になると食欲をなくという不思議な現象が起きていた。
改修工事のため休館した12月のことだった。来場者の姿が消えてしまうと、1週間も経たないうちに食欲を失ってしまったという。
「非常に好奇心旺盛」な性格が影響したのか…そう考えた飼育員は、人間の顔や制服の写真を切り抜き水槽に貼り付けてみた。そうすると、マンボウは翌日からエサを食べるようになり、すっかり回復した。
食欲不振が孤独感からきているとの”考察”は大当たり。飼育員の作戦は見事にはまったと言えるだろう。職員によると現在でも、マンボウは時折、水槽の写真に近づいてくるという。