ラッパーのクリス・ブラウン(35)が、ドキュメンタリー「クリス・ブラウン:ア・ヒストリー・オブ・バイオレンス」での性的暴行疑惑をめぐり、ワーナー・ブラザース社に対して5億ドル(約780億円)を求める訴訟を起こした。同番組での「彼に対する誹謗中傷による名誉毀損と精神的苦痛の故意の侵害」について、番組プロデューサーおよび制作会社を訴えている。
ドキュメンタリーの中では、現在性的人身売買などの疑いで収監されている“ディディ”ことショーン・コムズ(パフ・ダディ名義でも活動)が所有するヨットで2020年に行われたパーティーで、クリスが匿名の女性にドラッグを摂取させ、性的暴行をはたらいた疑惑が取り上げられていた。クリスはその匿名女性の主張内容はこれまでに「何度も何度も信用されていない」と主張。その女性が「親密なパートナーとの関係における暴力の加害者」であるとしている。
クリスは2009年、当時の交際相手であったリアーナに対する暴力で罪を認めていたが、その過去の過ちから学んでおり、それは2017年のドキュメンタリー「クリス・ブラウンのマイライフ」で「公に認められ、言及されている」と記されている。