「ヌードNG」なのに強行撮影で元女優とトラブル、22年報道→新作公開前の25年に説明 中島哲也監督が謝罪

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
中島哲也監督
中島哲也監督

 「下妻物語」(2004年)、「嫌われ松子の一生」(06年)、「告白」(10年)などで知られる中島哲也監督が21日、自身のnoteを開設し、役所広司主演の映画「渇き。」(14年)のバストトップが映る撮影で、元女優とトラブルになったことについてコメントした。中島監督は6月に7年ぶりとなる新作「時には懺悔を」の公開を控えており、2022年に報じられたトラブルに対して「正式に発言すべき」と決断したと明かした。

 「渇き。」を撮影していたのは2013年。元女優は事前に「バストトップが露出するヌードはNG」と所属事務所を通じてプロデューサーに伝えていた。しかし、中島監督は「その事実を撮影当日まで知りませんでした。」とし、フルヌードありきのオーディションだったことも伝えていたとした。

 実際には、元女優がフルヌードNGであることは「撮影直前」に知らされた。撮影は中止し、プロデューサーと元女優の話し合いに中島監督も参加。そこで中島監督が「編集時にA子さん(元女優)本人にも参加してもらい不都合な部分をカットする」と提案し、翌日に当該シーンを撮影した。しかし、実際には元女優は編集室に呼ばれることはなく、ゼロ号(関係者向け)試写が行われた。

 中島監督は「問題となったシーンのワーク編集を終えたテープをA子さんにチェックしてもらい意見を聞いて修正を行えば良いと考えました。」と編集に呼ばなかった理由を説明。編集室に呼んでいれば「行き違いはなかったのかもしれませんが。」と後悔もつづった。

 編集テープは元女優側に渡し、その後、元女優側の意向でカットしたり、合成するなどの処理を行った。しかし、実際には元女優自身はゼロ号試写まで映像を見ていなかったという。中島監督は、元女優が映像を見ていなかったことを報道で初めて知り「本当に驚きました。」としている。

 元女優が中島監督に直接会って説明を聞きたいと何度も要請していたことについても「聞かされていませんでした」と説明。さらに「『監督の演出にイチ俳優が口を出すな』などという発言は、A子さんに限らず他の如何なる俳優さんに対しても断じてしたことはありません。」と明言した。ただ、中島監督はたとえ女優であっても現場では厳しい指導をすることでも知られている。「嫌われ松子ー」主演の中谷美紀は撮影中に「女優を辞めろ」などと激しく叱責されたことを暴露したこともあった。

 自身が「キャストやスタッフと頻繁にコミュニケーションを取るタイプではありません」とした上で、直接話さなかったことがトラブルの「大きな要因」であると認めた。「結果そのことがA子さんという1人の俳優を精神的にも肉体的にも深く傷つけ追いつめて、俳優という職業を棄てるという決断までさせてしまった…その罪は重く、私はその罪をこれからも背負い続けねばならないでしょう。A子さんに対し、深くお詫び申し上げます。」と謝罪した。

 新作では現場に「インティマシーコーディネーター」が入っていたことも説明。また、「時には懺悔を」のスタッフ、キャスト、ファンに向けて「多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことを深く深くお詫び申し上げます。」と謝罪した。

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