NHK→テレビ大阪・上原美穂アナ「関西のノリを皆さんが持っている」社風の違いを実感 地元に戻り活躍誓う

中江 寿 中江 寿
上原美穂アナウンサー
上原美穂アナウンサー

 テレビ大阪の上原美穂アナウンサーがこのほど、大阪市内でよろず~ニュースの取材に応じた。NHK福井放送局の契約キャスターから今年4月にテレビ大阪へ移籍したばかり。アナウンサーになったきっかけ、社風の違い、今後やりたいことなどについて語った。

 大阪府藤井寺市出身。幼少の頃、大の近鉄バファローズファンだった祖父に近鉄の試合を見に藤井寺球場に連れて行ってもらったり、野球に打ち込んでいる兄の姿を見たりしているうちに、自然と野球が好きになった。中学では野球部を応援したい気持ちから吹奏楽部に入部したものの、テレビなどでベンチリポートするアナウンサーの姿などを見て、「青春でキラキラしている選手たちを熱く取り上げる、その一員になれるのはすごく格好いいなあと」と、漠然と憧れを抱いた。

 高校、大学では野球部のマネジャーとして部を支え、大学卒業後はプロ野球の球団職員になることを考える時期もあった。「なんとなく、アナウンサーをやりたい気持ちはあったんですけど、現実的に自分に務まるかなという気持ちが大きくて…。同時に野球に携わり続けたいのもあって」。将来を模索していた。

 アナウンサーになる決断の後押しとなったのは、野球部の先輩で2017年にドラフト6位でヤクルトに入団した宮本丈選手の存在だった。「私が1年生の時の4年生で、社会人に行くべきか、プロの志望届を出して育成だったらどうするかという話があって…。いろいろと踏まえる中で、やっぱり挑戦する姿が格好いいなあと思って」。自分も挑戦しようと、大学3年生の11月ごろからアナウンススクールに通い始めた。

 縁があってNHK福井放送局の契約キャスターに採用された。地方局では自分で足を使ってネタを探し、台本を作り、収録、編集作業をして放送と、一人で何役もこなすこともある。入局2年目からラジオで高校野球の地方予選大会の実況も担当。「驚きと結構、楽しくて、私には合っていると思いました」。天職だと感じた。

 充実した日々を過ごしながらも、地元に戻りたい気持ちは募ってきた。「NHKはアットホームな雰囲気でしたけど、ホームシックのようなものにもなって」。契約キャスターは1年契約で更新していくシステム。悩んだ末、テレビ大阪の採用試験を受けると決めて、見事に合格した。福井での送別会では世話になった高校野球部の部長がサプライズで登場し、花束を渡されると号泣してしまった。「すごい温かな地域だったなって」。感謝をしながら、新天地での活躍を誓った。

 今年の4月に入社したばかり。ニュース番組やロケ番組など幅広く活躍しているが、NHKでの経験が大いに役立っている。「ニュースに関しては、いろいろと指導してもらっていたので、良かったなというのはありますね」。テレビ大阪では関西の空気を感じるという。「関西のノリを皆さんが持っていて、絶対にオチをつけるというか、1ネタを持っているのには驚きましたね。むちゃぶりにも対応できる感じなので。NHKはお堅いイメージだったんですけど、それほどお堅いわけではなかったです…。ただ、テレビ大阪は面白いというか」。改めて地元に帰ってきたと思った。

 大の阪神ファン。「サトテル(佐藤輝明)さんは同世代で、大学の時から知っていたので推し選手ですし、近本選手とか坂本選手とかプレースタイルが好きですね」。もちろん、阪神に関する番組に携わりたい思いも強い。「中継やペンチリポート、物販やグルメ…。球場の楽しみ方もいろいろあると思うので」。試合の実況についても「もちろん、やりたいですね」と目を輝かせていた。

 ◆上原美穂(うえはら・みほ)1998年6月27日生まれ、大阪府出身。26歳。奈良学園大卒業後、21年4月にNHK福井放送局に契約キャスターとして入局。23年3月末で同局を退社し24年4月にテレビ大阪へ移籍した。「やさしいニュース」(月~金曜、午後5・00)「おとな旅あるき旅」(土曜、午後6・30)「発見‼”食”遺産」(日曜・午後12・29)などを担当。

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