日本維新の会の音喜多駿前参院議員(41)が23日、自身のX(旧ツイッター)を更新。新しい政治団体「社会保険料引き下げを実現する会」を立ち上げたことを明らかにした。
音喜多氏は「最初に言っておきますと(大事)、これは所謂『音喜多新党』であるとか、所属していた日本維新の会からの独立や決別を表すものではありません」と、太字で強調。「先の衆院選で繰り返し述べてきた通り、私は現状の社会保障制度、とりわけ高すぎる社会保険料負担に強い危機感を持っています」と、政治団体を発足させた目的を説明した。
「このままでは高負担で現役世代は押しつぶされ、そうなれば結局のところ、困るのは高齢者の方々を含む社会全体です」と訴えた。
音喜多氏は「複雑で利害関係が絡むゆえに誰も大胆に手をつけてこられなかった医療・年金などの社会保障制度に切り込み、歳出を削減し、社会保険料負担を引き下げる改革勢力が、一つでも多く必要です」と力を込めた。
社会保障制度改革に意欲的な国民民主党や、日本維新の会が「壁」の突破や「教育無償化」などの看板政策にリソースを取られ、社会保険料の引き下げが大きなムーブメントになっているとは言い難い状況だとして「この社会保険料引き下げの議論を少しでも加速させ、また党派にとらわれない大きな動きとしていくために、新たなプラットフォームがあった方が良い」と、意義を示した。
音喜多氏は、10月27日投開票の衆院選で落選。「比較的自由に行動できる自分にこそ、その役割を担えるのではないか…と考えた次第です」「一刻も早い社会保険料の引き下げを実現するため、タブーを恐れず(落選した我に失う物なし)、しかし戦略的に行動し、社会保障制度改革へとつながるムーブメントを巻き起こしていきたい」と覚悟を見せた。
社会保険料引き下げを実現する会の活動目的を「シングルイシュー『社会保険料引き下げの実現』ただ一つです。それ以外の要素は一切入れません」とした音喜多氏は「日本維新の会を含め、社会保険料の引き下げで協力できる様々な組織・個人と連携し、社会保障制度改革の機運を高めていきたいと考えています」とし、年明けから本格始動することを明らかにした。