サンタもAIの時代に!?―。子供たちが、AIサンタクロースとの会話を楽しみながら、糖尿病の研究活動を支援することができる試みが話題となっている。
サービス「サンタに質問(Ask Santa)」を可能にしたのは、米StoryFile社の会話型ビデオテクノロジー。子供が見詰めているパソコン画面には、「素晴らしい、来てくれたんだね」とドアを開けサンタが登場する。
「サンタさんの奥さんはお元気ですか?」
「妻は元気だよ。みんなと同じように、クリスマスが日に日に近づいていることをとても喜んでいるよ」…などと会話が展開されていく。
白いひげをたくわえたサンタクロースはAI(人工知能)。AIと、撮影済みの何時間分もの映像を組み合わせることで、リアルタイムにスムーズなやり取りを実現している。
また、この“AIサンタ”と話をする度に、1型糖尿病の研究資金を集めることができるのだ。1型糖尿病研究・支援団体 エレノア・シャフナー・モッシュさんは「インターネットに接続してチャットGPTや他のAIプラットフォームにアクセスすることはない。質問はすべてデータベース上に用意されている」「サンタはチャットGPTのように不正確な回答をしたり、突飛な質問を作り出すことはない。お子様たちが安心してサンタと会話をすることができる、安全で安心なプラットフォームだ」と説明した。
StoryFile社はモッシュさんの支援団体と提携し、資金調達活動を支援している。サンタと会話するためには、利用者は5ドルを寄付する必要がある。寄付金は全額、この団体の研究活動費に充てられる。