「103万の壁」議論、元財務官僚「もっと粘れ」国民民主を激励&越年も視野

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
 国会議事堂
 国会議事堂

 元財務官僚で嘉悦大教授の高橋洋一氏が17日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、国民民主党に「もっと粘れ」とエールを送った。

 この日、自民、公明、国民民主の税調らが「年収103万円の壁」引き上げについて協議した。しかし、開始から約10分で国民民主側が席を立ち、「決裂」する事態となっていた。
 高橋氏は「あらま、国民民主から打ち切り??!!」と驚き。さらに「まだ時間はあるぞ」とコメントした。

 続けての投稿では「しばしば来年度税制改正がまとまらないと来年度税収見積もりが出来ず、来年度歳入が決まらず、来年度予算が出来ない、という言い方をするが、それは不正確。」と税収や歳入についてコメント。「歳入は単なる見積もりであって、参考資料程度のもの。税制改正議論の尻は結構先なので、国民民主はもっと粘れ」と激励した。

 さらに「できるだけ長く議論し、自民の理不尽を国民に晒せば、活路が見いだせる。」と粘ることで世論を味方につけられると分析。「来年度税制改正議論は越年してもいいくらいだよ」と結論を焦らないよう提案した。

 「103万円の壁」については今月11日に自・公・国民の幹事長が「178万円を目指して来年から引き上げる」と合意。しかし、これに対して自民党の宮沢洋一税調会長は、それぞれの党の税調会長で協議を進めていたとして「釈然としない」などと不満を示していた。

 同13日に自・公は、所得税がかかる年収の最低ラインを103万円から123万円に引き上げる案を国民民主党に提示。「基礎控除(48万円)」と「給与所得控除の最低保障額(55万円)」をそれぞれ10万円ずつ引き上げるというものだった。国民民主・古川税調は「グリーンも全然見えないような距離しか飛んでない」とゴルフに例えて大きな隔たりがあると批判。宮沢氏は「誠意を見せたつもり」と返していた。

 宮沢氏は東京大学法学部を卒業して大蔵省(現財務省)に入省。ハーバード大学に留学経験もある。元財務官僚として2000年、伯父である宮澤喜一元首相の地盤を継ぎ初当選した。岸田文雄前首相はいとこに当たる。

よろず〜の求人情報

求人情報一覧へ

気になるキーワード

新着ニュース