衆院選(27日投開票)が15日、公示され、立憲民主党の野田佳彦代表(67)は東京都八王子市のJR八王子駅前で第一声をあげた。
東京24区の八王子市は、自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる、いわゆる裏金問題で、自民非公認となった萩生田光一元政調会長(61)のおひざ元。同選挙区で、立民は有田芳生元参院議員(72)を擁立している。
野田氏は公示日のこの日、八王子市から兵庫県明石市(兵庫9区)、福井県敦賀市(福井2区)を回り、立民候補の応援演説を行った。いわゆる“裏金議員”で自民党の公認を得られなかった西村康稔元経済産業相(61)、高木毅前国対委員長(68)が立候補する選挙区をピンポイントで狙い撃ちした。
明石駅前で、兵庫9区から出馬する橋本慧悟前兵庫県議(35)の支援を呼びかけた野田氏は「兵庫9区は裏金の震源地。地域に根を張った大物に、挑戦するのは本当に勇気が必要。勇気ある挑戦を、ぜひ結果を出させてほしい」と声を張り上げた。
衆議院解散を「裏金隠し解散」と断じた野田氏。「裏、裏、裏の自民党の政治文化を、この兵庫9区から壊していこうじゃありませんか。裏金議員がいる、世襲議員もいる。この古い自民党の政治文化をぶち壊してから、日本の政治の夜明けが始まると思っています」と訴えた。