韓国のボーイズグループRIIZE(ライズ)メンバーのスンハン(21)の活動再開発表からわずか2日後の13日、所属事務所のSMエンターテインメント(以下、SM)は一転して、スンハンのグループ脱退を発表した。
スンハンは2023年9月、RIIZEメンバーとしてデビュー。しかし間もなく、デビュー前とみられるプライベート写真や、未成年当時に路上喫煙している動画が流出するなどした。SMは同年11月22日にスンハンの無期限活動休止を発表。約1年の休止期間を経て、復帰が発表されたばかりだった。
スンハンのグループ活動再開のニュース以降、ファンの間では賛否が巻き起こっていた。韓国で多くのファンが「今のRIIZEは、スンハンを巡る問題後、残った6人が努力して作り上げたもの」という意見を示し、「6人体制のRIIZEを支持する」と表明していた。一部の過激なファンは、スンハンの復帰に強い憤りを感じ、SM社屋前へ葬儀用花輪を送るなどの反対デモを開始した。花輪の数は13日夜(現地時間基準)の時点で、数百個にものぼっているという。
さらにスンハンの脱退を要求するデモトラックや不買運動の声が高まり、ファンや世論を鎮めることができなかったSMが、復帰の撤回を決断したとみられる。
そして同日、スンハン自身も直筆の手紙を韓国のファンコミュニティープラットフォーム「Weverse(ウィバース)」に公開し、グループ脱退の意思を伝えた。
<以下、スンハン直筆文>
こんにちは、スンハンです。
僕の活動復帰について、多くの方が深刻に考えていらっしゃることを知り、僕自身も今のこの状況の深刻性を認知しています。
今まで、あまりにも僕の考えだけではないか、メンバーと事務所に被害を与えるのではないか。愛されるべきRIIZEというグループに僕が再び合流しても、果たして本当に大丈夫なのか、深く考えてみると、不安と申し訳ない気持ちが浮かび上がりました。
なので、僕がグループから出ることが、みんなのための(最善の)道だと思います。ファンの皆さんに、これ以上の混乱と傷をつけたくないし、メンバーにもこれ以上被害を与えたくないし、事務所にもこれ以上の被害を与えたくないです。
僕にもう一度チャンスをくださるため、努力してくれた事務所とメンバーに感謝の言葉を伝えたいし、あまりにも力不足な僕ですが、これまで応援してくださった方たちに申し訳ない思いと、感謝の気持ちを伝えたいです。
互いに応援しながら、ともに発展してきたRIIZEとBRIIZE(ブリズ:ファン名称)の関係が、僕のせいで悪くなることは心から望んでいません。RIIZEを愛してくださるだけでも、じゅうぶんなファンの皆さんに、僕のせいで互いに戦い合うことは、とても胸が痛いです。
僕の愛するRIIZEが、どうかこれからもっと愛されることを願い、心から応援しています。
<以下、SMエンターテインメント[SM傘下レーベル ウィザードプロダクション] 公式声明文>
こんにちは、ウィザードプロダクションです。
まず、去る11日に申し上げたスンハンの復帰発表について、BRIIZEの皆さんを大きく傷つけ、混乱を招いたことを謝罪いたします。
RIIZE6人のメンバーが、最善を尽くして成し遂げた成長とそのプロセスで、最も大きな力になったBRIIZEの皆さんの応援、RIIZEとBRIIZEがともに歩んで来た時間の大切さを最優先にせず、プロダクションの立場を優先してしまったことに対して、特に申し訳ない気持ちです。
私たちは、過去の間違った行為を悔い改めたスンハンが復帰したRIIZEが、再びチームとして一段階成長する姿をお見せできるなら、アーティストとファンの皆さんにさらに大きな幸せを与えることができるのではないかと考え、長い時間をかけて悩んで出した決定でした。
しかし、復帰のニュースを発表して以降、ファンの皆さんが送ってくださった意見と反応を一つ一つ目にして、私たちの決定はむしろ皆さんに、さらに大きな混乱と傷だけを与えたのだということに気づきました。
また同時に、スンハンがメンバーとファンの皆さんのために、グループを去るという意思を明かしました。私たちは、アーティストの決定を尊重し、スンハンはRIIZEに合流するのではなく、脱退することになったことをお伝えします。
今後、スンハンの才能と夢が開くよう、支援をしていく予定です。
そして何よりも、デビュー以来ファンの皆さんのことを考えながら、一途に最善を尽くし、誰よりも多くの悩みを抱え、毎瞬間努力して今のRIIZEを作った6人のメンバーにも、困難と混乱を与えてしまったこと、心からお詫び申し上げます。
これからもRIIZEのメンバーが一層成長できるよう、全方面で最善を尽くし、支援いたします。ウィザードプロダクションは、今後も全てのことに慎重を期しながら、RIIZEとBRIIZEの皆さんがともに幸せでいられる時間が長く続くよう、努力いたします。
ウィザードプロダクション総括ディレクター
キム・ヒョングク、イ・サンミン