自民党の山田宏参院議員が11日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、拡散している高市早苗氏への「応援」ポストについて注意を呼びかけた。山田氏は自民党総裁選で高市氏の推薦人に名を連ねていた。
山田氏は「このようなポストが出回っております。」として自身に寄せられたポストを引用。「リレーお願いします 高市早苗さんを応援するなら比例は絶対自民党とかくな!!」というものだった。
山田氏は「ご指摘ありがとうございます。」と投稿者に感謝した上で「『高市早苗を応援するなら、比例で自民党と書くな』との呼びかけは、高市さんを応援することとは真逆です。」と断言した。「いま高市さんは自民党の一員として、安定した政治こそ『日本列島を強く豊かに』する源であり、自民党の勝利こそ安定した政治の基盤と考え、比例区も含め自民党候補予定者の応援のため全国を飛び回っています。」と高市氏が衆院選を前に自民党の候補者のために汗をかいていることを強調した。
さらに「仮にいつか高市さんの出番が訪れても、自民党の安定した基盤がなければ、その力を発揮することはできません。高市さんを応援してくださっている皆さんは、どうかその点を十分ご勘案いただきたくお願い致します。」と未来のために“現・自民党”の力をそぐことは、結局高市氏のためにならないと説明した。高市氏については一部の過激な支持者がSNSなどで他の陣営に対して攻撃的なスタンスを取ることがあった。これが悪目立ちした結果、9月の総裁選などでも、支持者を決めていなかった党員らが、逆に高市氏を敬遠してしまうような現象がみられていた。
自民党の小野田紀美参院議員も9月27日の総裁選直後に「今後を考えた時、悔しい気持ちは重々分かりますが『高市先生のためにならないから、他候補やその推薦者に攻撃的なリプとかしないで』は、今も今後も、頭の片隅に残して欲しいです。」とコメントしていた。実業家のひろゆき氏は、この小野田氏の投稿を紹介した記事を引用し「『やる気のある無能な味方は、敵より怖い』現象ですね。」と表現した。