ピエロ(クラウン・道化師)に、子供の病気回復の助けになる可能性があることが分かってきた。肺炎の重い症状で入院している子供たちに、顔をペイントした道化師が訪問することで、回復が早くなることが新たな研究によって判明。抗生物質の点滴が必要な期間も短縮される効果も出たという。
研究チームは、肺炎で入院した2歳から18歳までの子供51人を追跡調査した。ピエロの訪問を受けたグループとそうでないグループに分別したところ、前者は入院期間が短く平均43.5時間だったのに対し、後者は70時間という結果となり、“エンターテイナー”の訪問が子供たちのストレスや不安を和らげた可能性を示唆している。
イスラエルのカルメル医療センターのカリン・ヤアコビー=ビアヌ博士は話した。「笑いとユーモアには、呼吸数と心拍数を下げ、空気のとらえ込み現象が低下、ホルモンを調整し免疫力を高めるなど、直接的な生理学的効果がある可能性があります」