任期満了に伴う立憲民主党の代表選が7日、告示され、野田佳彦元首相(67)、枝野幸男前代表(60)、泉健太代表(50)、吉田晴美衆院議員(52)の4氏が立候補を届け出た。23日に行われる立民の臨時党大会で、次期代表が選出される。
締め切り約1分前に、駆け込みで代表選出馬を届け出た吉田氏は「きょう、この場に立たせていただくこと、本当に30分前まで決まっていませんでした。江田憲司議員が最後、(候補者の)一本化に向けて心を砕いていただいた」と、出馬に意欲を見せていた江田憲司衆院議員(68)との会談で、候補者を一本化したことを明らかにした。
女性唯一の候補で、当選1回ながら代表選に臨む吉田氏は「1期生の吉田が何ができるんだということがあるかもしれませんが、私のモットーは『等身大で自分らしく』。これまでの代表選挙にあるような、常識も変えていきたい」と意欲を見せた。
報道陣に配られた資料などによると、吉田氏は1972年(昭和47)1月1日、山形県河北町(かほくちょう)出身。略歴では「サクランボの産地、山形県河北町の八百屋の長女として生まれる」とある。
立大文学部卒。英国立バーミンガム大大学院で、経営学修士号(MBA)を取得した。シンガポール航空の客室乗務員(CA)、投資・証券会社社員の職歴があり東京、シンガポール、ロンドンで勤務。目白大准教授、神田外語大特任教授も歴任している。
当時の民主党の国会議員候補者公募に応募し、政治の世界へ。2012年、小川敏夫法相の大臣秘書官を務めた。2017年、結党直後の立憲民主党から衆院選東京8区で立候補したが落選。略歴では「地盤、看板、カバン(お金)、しがらみ無しで7万6283票を獲得するも惜敗。苦難を乗り越え立ち上がる『おしん』の精神で走り続ける」と、当時を振り返る。
2021年10月の衆院選で、東京8区で自民党の石原伸晃氏を破り初当選した。当選約3年で、国会質問45回を数える。
娘が自閉症スペクトラム障がいを持つことを公表している。