実業家の前澤友作氏が27日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、ユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長のインタビューに対して「滅びるわけないだろって」と反論した。
日本テレビが柳井氏に行ったインタビューが26日にネットニュースとなっており、タイトルは「“このままでは日本人は滅びる” ファーストリテイリング柳井社長が語る危機感…世界から見て“年収200万円台の国”日本はどう生き残る?」というものだった。日テレの記者が柳井氏に行ったインタビューをさらに掘り下げるという内容だった。
柳井氏は「日本は30年間成長していなくて」と危機感を抱いている。1ドル80円台の時代から円安が進んだが、日本人の給与水準は30年間ほぼ上がっていないため「事実上200万円から250万円くらいに半減したようなものだ」と指摘しているという。「知的労働者をもっと入れて、知的労働の生産性を上げるための勉強を日本でも海外でも一緒にやらないと」と提案。「少数精鋭で仕事するということを覚えないと日本人は滅びるんじゃないですか」などと語ったという。
前澤氏は26日に、この記事を引用し「『日本人は滅びる』とユニクロの柳井社長が言っています。移民を受け入れ、知的労働者を増やし、少数精鋭で働けとも言っています。みなさんはどう思いますか?」とユーザーらに呼びかけた。続けて「僕はなんだか逆のように感じます。」と反論。「日本らしさ日本人らしさが今後の国力の鍵になる気がしていて、それを薄めてしまうような、グローバリズムに迎合して自らその渦に飲み込まれてしまうような考え方には違和感があります。薄めるのではなく、日本は日本人らしさを活かして連帯してもっともっと濃い国になっていくべきかと思いました。生意気言ってすみません。」と自身の考えを示した。
さらに27日には「滅びるわけないだろって」と怒りの顔文字を添えて投稿。「日本に今一番必要なものは自信だと思います。俺たちの国いいだろ?っていう自信。僕はめちゃくちゃいい国だと思うんですけどね。人も風土も文化も素晴らしいなと。ほんと大好き。」と思い入れたっぷりにコメントした。
続けて「キングダム観てる人は分かると思うけど、士気とか自信で人の生産性って全然変わる。」と映画「キングダム」シリーズを引き合いに出した(キングダムそのものは中国の物語)。「移民で労働人口を増やそうとする前に、日本人の労働生産性の最大化を諦めたくない。日本人の底力はこんなもんじゃない。もっともっとやれるはず。政治にも経営にも信とか政みたいなリーダーシップが必要。俺もやる。」と日本への熱い思いをつづった。