パリ五輪、走り高跳び男子の予選が7日行われ、カタールのムタズ・エサ・バルシムとイタリアのジャンマルコ・タンベリの熱い友情が再び注目を集めている。オリンピックの公式インスタグラムが2人の画像を掲載して紹介した。
画像は脚を痛めたとみられるバルシムにタンベリがマッサージを施しているもの。「いつもお互いを気にかけている」とキャプションが付けられている。コメントでは「バルシムが予選で痛みを感じてダウンしたとき、タンベリがすぐに現場に来てサポートした」と説明されている。
2人は2021年の東京五輪で金メダルを分かち合った間柄だった。東京大会では1回も失敗せずに2メートル37センチを跳び、2位以上を決めたが、ともに2メートル39センチには失敗。金、銀を決める「ジャンプオフ」を行うことも可能だったが、両者で金メダルという形を選んだ。バルシムが「金メダルを2つもらうことは可能かい?」と提案し、大会側も了承。大喜びしてバルシムに抱きつくタンベリの姿は大会の名シーンの1つとなった。
パリではタンベリは2メートル24センチを跳んで予選突破。タンベリのサポートもあって、バルシムも2メートル27センチで予選を突破した。インスタのコメント欄では「東京2020で金メダルを分かち合ったカタールとイタリアは永遠に続く絆があり、土曜日のパリ2024決勝まで進出しました」と2人が決勝に進出したことも伝えている。