橋下徹氏、石丸氏批判の学者を「詐欺師」と罵倒→「一括り」の物言いが問題視 「間違いでした」と認める

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
 橋下徹氏
 橋下徹氏

 元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が15日、X(旧ツイッター)を更新。東京都知事選での元広島県安芸高田市長・石丸伸二氏による選挙戦術の在り方を批判した京都大学大学院教授の藤井聡氏を「税金のタダ飯食らい」などと激しく罵倒した末に、学者を「詐欺師」と評したことが問題視されたことを受け、「一括りにしたのは間違いでした」と認めた。

 藤井氏は13日にABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」に出演。石丸氏が都知事選で若者層や無党派層に支持されて2位に躍進したことにについて「選挙に得意なやつが票を集めるような選挙になっている。ありていに申し上げるが、詐欺と同じ」「選挙が上手やというだけで選ばれるような時代になったら、その国は滅びるしかない」と危機感を示していた。

 橋下氏は同日夜のXの投稿で藤井氏のコメントを元にしたネットニュースを引用し、「お前みたいな学者が日本を滅ぼすんや!!何の役に立っているかの評価も受けない税金のタダ飯食らいが!!」と罵倒した。さらに「なんで学者ってこうも偉そうなんや。何の役に立つかも分からん研究をいかにも意味があるように装って研究費を引っ張る学者が世の中に多数。こういう輩も立派な詐欺師や」と連続投稿した。

 こうした橋下氏の“ブチ切れ”投稿に快哉(かいさい)を叫ぶ声がある一方、「もっとニュートラルに物事を捉えて発言する人だと思ってたけどなぁ」と同氏の物言いに疑問を呈する意見も見られた。さらに、橋下氏が学者を一括りに「詐欺師」と断じた投稿に対し「研究費について誤解を招く可能性が高い投稿です。『多数』の学者が『詐欺師』のように不当に研究費を得ているという主張は、研究費の審査方法などに照らすと現実的ではなく、事実に基づくものではありません」とコミュニティノートの指摘が付けられた。

 これに対し、橋下氏は15日付X投稿で「京大藤井氏に腹が立って、学者全体を一括りにしたのは間違いでした。」と認め、「大阪改革でも多くの学者に協力してもらいましたし、今も意見交換させてもらっている学者が多数います。今後は個別に批判していきます。」と回答した。

 橋下氏の対応に対し、Xユーザーからは「『今後は』って、今までは学者全体を一括りにしてたってことですかね、、、すごいなあ」「アンガーマネジメント出来ないのは社会人失格です」「『大阪改革でも多くの学者に協力してもらいました』それは学者やない。御用学者や」などと批判的な意見も続き、「冷静になってくれてよかったです!」「間違いを認められ、次に向かう姿勢は尊敬いたします」と評価する声もみられた。

 藤井氏は2012年末に発足した安倍政権の内閣官房参与を務め、18年末に同政権による消費税増税のリスクを指摘して辞任。論客としてウェブマガジン配信や多くの著書があり、元明石市長・泉房穂氏との共著も昨年出版されている。

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