2017年の「NHK紅白歌合戦」に出場するなどした女性3人組の人気ロックバンド「SHISHAMO」のドラム・吉川美冴貴がこのほど、バンドの公式X(旧ツイッター)などを更新。交際していた女性とパートナーシップ宣誓を行ったことを公表した。
吉川は「この度私吉川美冴貴は、かねてよりお付き合いしていた女性の方とパートナーシップの宣誓を行いました!」と報告。「嬉しいことは2倍に、そして悲しいことは半分こにしながら、彼女とこれから2人で手を取り合って人生を歩んでいきます!そしていつか、結婚できる日が来たらもっともっと嬉しいです!」と同性婚が叶う日を望んだ。
自身のインスタグラムではメンバーにケーキなどでお祝いされる写真を投稿した吉川。パートナーシップを公表するにあたり、「気になっている方もいるかもしれないのではっきりと説明しておくと、私は『女性として、女性のことが恋愛対象』な人間です。私はボーイッシュな格好が好きなので混乱させてしまうかもしれませんが、性自認は女性です」と自身のセクシャリティも包み隠さず告白した。最後には「応援してくださる皆さんには、隠し事をせず、自分の大切な根幹の部分をお話ししたいと思いました。ただ、私はいままでもこれからも何も変わりません!SHISHAMOが大好きで、ドラムが大好きで、皆さんのことが大好きな吉川のままです!そんな私を、この先もどうか見守っていてくださったら嬉しいです!これからもよろしくお願いします!」と締めた。
公式Xでは25万を超えるいいねが寄せられる大反響。ネット上でも「報告して下さるの素敵だ」「おめでとうございます!大好きな人と末永くお幸せに」「普通に宣言できる世の中になってきて嬉しい限り」と温かい声が多く飛んだ。
SHISHAMOは女性3ピースバンド。メンバーはGt&Voの宮崎朝子、Baの松岡彩、Drの吉川美冴貴。川崎フロンターレの応援歌やCMにも起用された楽曲「明日も」など、数多くのタイアップ曲を生み出し、2017年にはNHK紅白歌合戦に出場した。
東京都総務局の公式サイトによると、東京都パートナーシップ宣誓制度とは「人生のパートナーとして歩む性的マイノリティ(LGBT等)のお二人の生活上の困りごとを軽減するなど、当事者の方々の暮らしやすい環境づくりにつなげるための制度」。双方又はいずれか一方が性的マイノリティである2人からパートナーシップ関係にあることの宣誓・届出があったことを東京都知事が証明(受理証明書を交付)するというもの。法律行為である婚姻とは異なり、パートナーシップの宣誓により法律上の効果を生じさせるものではないが「都は、本制度の導入も一つのきっかけとして、多様な性への理解が深まり、誰もが自分らしく生き生きと活躍できる社会となることが大切であると考えています。」としている。