島根県の丸山達也知事が12日、定例会見を開き、7日に投開票された東京都知事選挙についてコメントした。
当選した小池百合子知事については、2期務めた実績と3期目への公約が評価されたとした。その上で「過密を緩和した方がいいんじゃないかっていう風に私は思いますけど」と東京への一極集中に言及。「ま、小池都知事はそんなこと思われてないと思うんで、それを期待するのは難しいのかなという風に思います」とチクリと指摘した。
落選組では蓮舫氏に注目。「3位になった蓮舫さんが選挙が終わってからも、主観かもしれませんけど、これだけ理不尽なバッシングを受けているというところが一番の特徴だと思います」と語った。
「選挙中もそうでしたけど、テレビに出てるコメンテーター、地上波ですよね、放送法に基づく放送で、なんていうかその…ある意味、論理的に力強く問題点を指摘していくというスタイルが『怖い』とかっていう受け止めを、特にアナウンサーの人じゃないですけど、コメンテーターの人が平然としてる姿を見ると、わたしは女性とか性別に基づく偏見が入っているという風に思います」と分析。選挙期間中に地上波テレビ局のコメンテーターが、偏見に基づいて蓮舫氏を「怖い」と評していると指摘した。ただ、具体的な局、番組、コメンテーター名、どのような発言だったのかということは明かさなかった。
「なぜ女性が勢いよく、力強く、物事の問題点を指摘するということをやると、そういうバッシングを受けるのかと。これは本当に日本社会、考えないといけない。わたしは女性への蔑視なり差別に近いと思います」と持論を展開した。また「蓮舫さんって勝った側の人たちからすると、ものすごい警戒感、脅威なんだなと」と語り、“差別”と“蓮舫脅威論”があるとした。
蓮舫氏は12日に自身のXで丸山氏の発言を報じたニュースを引用。「ああ。救われました。」と感謝した。
蓮舫氏の投稿にネットからは「やっと真っ当な意見が。本当にこの言葉で私たちも救われました。」と同意の声。一方で「結局自らへの批判を糧にして改善していくことなど無理なんだろうな」とあきれる声も。コメント欄に書き込みが可能となっていたことに対して「こういう都合のよいときだけリプ欄開放するのはよくないと思いますよ」という指摘もあった。