降板めぐり「事務所との間に軋轢」元人気グループメンバーだったアイドルが契約解除 「個人の尊重」も言及

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
※写真はイメージです(tokyo-studio/stock.adobe)
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 元「でんぱ組.inc」の空野青空が30日、自身のSNSに文書を掲載。芸能プロダクション・ディアステージとの契約を29日で解除したと発表した。理由については「事務所との間に軋轢が生まれてしまった」とした。

 空野は「大切なお知らせ」と題して、「2024年6月29日をもって株式会社ディアステージとの契約を解除する運びとなりました」と報告。今後も活動を行っていくとした上で「ARCANA PROJECTとしての責務も全うしたい意向もありますが、ディアステージとランティスの意向により【ディアステージとの契約解除】をもって活動終了となってしまいます」と事務所と所属レーベルの意向を受けてユニットから脱退することを明かした。

 また、契約解除に至った経緯について「すべてのアイドルやタレントが一個人として尊重される働き方ができる芸能界になるよう希望も込めて」と前置きして詳細に公開した。

 空野はソロ時代に設立した会社がバーを経営しており、郵便物の宛名書きやデザインをするなどしていたという。プライベートで「数回」店に出入りしたこともあった。これらが“経営に携わっている”と問題視され、「テレビ局と自治体が怒っている」として番組降板となったことがあったと説明。空野に対する直接の事実確認などがないまま「降板」の話が進んだことに違和感があり、事務所に対して、直接テレビ局や自治体へ説明する機会を求めたが、即座に拒否されたという。

 番組の降板は「相当なコンプライアンス違反」をしたと捉えられる可能性があることを指摘。その上で

・タレントの財産といっても過言ではない〝キャリア〟に対しての捉え方の相違

・透明性ある対応への非協力的な姿勢

という2点について「事務所との間に軋轢が生まれてしまった」とした。

 事務所とアイドルの関係について「表向きは所属アーティストとして契約していますが、あくまで会社と個人事業主としての関係であり、クライアント同士です。」と本来は対等な関係であると説明。しかし現実には「どうしてもパワーバランスに大きく差ができてしまう」と分析し「『対話の機会が与えられづらい』『特に主体性を持つ個人が働きづらい』状況になってしまう」とした。「本件によってその状況が改めて浮き彫りになり、私自身そのアンフェアな状況に耐えかねて、契約解除という決断に至った次第です」と経緯を伝えた。

 空野は2020年からディアステージとランティスが共同プロデュースするボーカルユニット「ARCANA PROJECT」に加入。21年に「でんぱ組.inc」への加入が発表され、24年1月にグループを卒業していた。

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