表情を変えない「ポーカーフェイス」が、交渉の際に役に立たない可能性があることが分かってきた。英ノッティンガム・トレント大学の研究によると、楽しげで表情豊かな人の方が取引を成立しやすい傾向が強いという。
1500組以上の会話によるコミュニケーションの調査で、笑顔、眉毛の上がり具合、鼻のしわなど筋肉の動きを分析したところ、顔の表現が豊かな人はより好まれ、社会的に成功する傾向があることが判明した。
研究チームは、人間が他の種よりもより複雑な表情を持つことの理由を明かす一歩になるとしている。
研究を指導したブリジット・ウォーラー教授は説明した。「人間と他の霊長類を比較した我々の研究で、人間はより多く顔を動かし、より表現豊かな顔であることがわかっています」「表現豊かになることで好まれ、それは社会的なグループの中で生きることが容易となる可能性があります。それは明らかに進化上の利点であるわけです」