緑のグリーン車に変身した阪急電車がSNS上で注目を浴びている。
「阪急電車の中に植栽させていただいた。
こんな尖ったこと。させてくださった阪急電車さんにリスペクト。これがほんとのグリーン車🟩」
とその様子を紹介したのは“植木屋”、ランドスケープデザイナーで大阪府池田市で緑向ガーデンを営む谷向俊樹さん(@tanny_landscape)。
荷物棚やドア周りには多種多様な植物が飾られており、車両全体がグリーンに溢れる空間になっている。今回、谷向さんと阪急電車とのコラボが実現したのは、大阪関西万博開幕1年前を記念した、体験型演劇・マルシェ・時間旅行が楽しめるイマーシブ列車「EXPO TRAIN 阪急号」という企画。
奇想天外ながら心癒されるこのアイデアに、SNSユーザー達からは
「網棚とは別に植栽できる棚作って、これが地下鉄だったら楽しそう!
地下鉄の外の景色や広告見ててもつまらないから。
グリーンとお花の車両と楽しめる心の余裕でき、ギスギスした世の中が良くなりそう。」
「めっちゃ良い!こんな電車が走る世界に住みたい」
「座席が苔むしてるのかと思いました💦素敵な試みですね✨心が癒されそうです☺️」
など賞賛の声が寄せられている。谷向さんに話を聞いた。
ーーどのようなきっかけでコラボが実現しましたか?
谷向:植物を販売する「植物屋台」を制作したところ、池田市の一員として企画に参加させてもらうことになりました。
さらに懇親会で企画の未来車両の装飾を担当する儀間さんと仲良くなり、車両の装飾に植物を使用してもらうことが実現しました。
ーー工夫した点をお聞かせください。
谷向:植物の種類やその組み合わせ、そして座席に座った時の下からの植物の見え方を工夫しました。
ーーこれまでの反響やコメントに対する感想をお聞かせください。
谷向:とても多くの反響をもらい驚いています。関西、阪急というところや、「これが本当のグリーン車」という洒落が効いているというコメントを沢山いただきました。今後の大阪での自身の活動にも、そういうのが求められているのかなと感じました。
◇ ◇
植物には空気の浄化や目の疲労回復、ストレス軽減など多くの効用があると言われる。乗客を癒してくれるこんな企画が全国に広がって欲しいものだ。
なお今回の話題を提供してくれた谷向さんは植物を売る屋台「植物屋台」や街中をゲリラ的に緑化する「イケダグリーンジャック」の活動をしている。
また、大阪・関西万博海外パビリオンの植栽工事も施工予定である。気になる方はぜひチェックしていただきたい。
谷向俊樹さんの関連情報
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