東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)への出馬を表明している立憲民主党の蓮舫参院議員が8日、東京・神宮外苑を視察した。
神宮外苑の再開発に対して事業見直しを訴える日本イコモス国内委員会理事・石川幹子氏の説明を受けた蓮舫氏は「相当な広さの中に点在している木々、森、それが全部高層ビルに、商業ビルに変わるというのは、本当に都民の理解が得られているのかなぁと、率直なところ思いました」と疑問を投げかけた。
また、今月2日に東京・有楽町駅前で行った街頭演説が公職選挙法違反となる事前運動の指摘があることについて記者団から問われた。蓮舫氏は街頭演説で「この夏、七夕に予定されている東京都知事選挙に蓮舫は挑戦いたします。皆さんのご支援、どうぞよろしくお願いいたします」とあいさつ。応援に駆けつけた枝野幸男前代表が「みんなが安心して住める東京、日本をつくっていきましょう。そのためには蓮舫さんを勝たせましょう」と呼びかけた。
事前運動については「選挙の特定」「候補者の特定」「投票依頼の呼びかけ」という要素がある。NHK党の浜田聡参院議員は6日の参院総務委員会で、蓮舫氏の演説がこれに当たると指摘していた。
この「事前運動」について尋ねられた蓮舫氏は「政治活動の発言です」ときっぱり。「専門家の中でも『グレー』いう発言もありますが、白か黒で言って白というご認識で」という問いかけにも「政治活動の発言です」と繰り返した。