草津町長に「性被害疑惑について投稿」の国民民主候補者・井戸まさえ氏、直接謝罪へ 玉木代表が公表

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
国民民主党・玉木雄一郎代表
国民民主党・玉木雄一郎代表

 国民民主党の玉木雄一郎代表が3日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、群馬県草津町の黒岩信忠町長や町議会に謝罪した。

 同党では5月31日に次の衆議院議員選挙で、元衆院議員の井戸まさえ氏を公認候補として擁立することを公表していた。井戸氏は3日にXで「私はかつて元草津町議の性被害疑惑について投稿しましたが、本年4月の前橋地裁判決で元町議の虚偽告白が明らかになりました。十分に事実を確認せず行き過ぎた言動があったことを認め謝罪いたします。投稿も削除します。町長や町議会の皆様、関係者に多大な迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。」と謝罪していた。

 元草津町議の女性が黒岩町長による性被害を受けたと公表したのは2019年。ライターの男性が、元町議の女性の情報を元に「町長室で町長から性被害を受けた」とする電子書籍を配信した。町長は性加害を否定。しかし、元町議の女性が日本外国特派員協会で会見を開いて性被害を主張するなど大きな騒動となった。元町議の女性が町議会で除名処分を受けたため、支持者らが「#セカンドレイプの町草津」とハッシュタグを作って拡散するなどしていた。井戸氏も女性を支持する立場を示していた。

 黒岩町長は、ライターの男と元町議の女と男の3人に対し、損害賠償を求めた民事訴訟を起こした。23年11月の本人尋問で元町議の女性は黒岩町長との肉体関係はなく、性被害を訴えた記者会見の内容も虚偽があったと明かした。今年の4月17日には前橋地裁が元町議の女性の証言を「虚偽」と認定していた。

 5月31日に井戸氏が国民民主の公認内定予定候補者となったことが公表され、草津の問題に対する井戸氏のスタンスがネットなどで炎上。井戸氏は3日にXで謝罪した。玉木氏もXで「私からも草津町長や町議会の皆様にお詫び申し上げます。事実に基づかない言動で町長の名誉のみならず町のブランドも傷つけたことは大いに反省しなければなりません。」と謝罪。「国民民主党としては、同様のことが発生しないよう対策を講じるとともに、性被害の撲滅とあわせ虚偽被害の防止にも取り組んで参ります。」とした。

 公に謝罪したことを評価する声がある一方で、井戸氏の謝罪は元町議の女性本人の証言から約7カ月、裁判での認定から1カ月半が経過し、国民民主の公認内定が発表された後だったこともあり、炎上は完全に鎮火したとはいえない状況だった。玉木氏は4日、「お忙しい中、草津町長さんにお時間をとっていただけたようなので、本人から誠心誠意お詫び申し上げます。」と報告。井戸氏が黒岩町長に直接謝罪する方向であることを明かした。

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