ニート生活を送っていた牧村ユタカは、とある人材派遣の会社に就職するが……そこは、ヤクザのフロント企業だった。違法薬物や特殊詐欺など、怪しい仕事のサポートを任される牧村は一刻も早く退職しようと企むが、強面の組員たちに言われるがまま、正式な組員になってしまう。果たして、牧村の運命は!?──『ニート極道 牧村ユタカ』
世の中の人に知られていない驚く事情を取り上げるYouTubeチャンネル「裏世界ラボ」で人気の漫画動画『ニート極道 牧村ユタカ』。そのリアリティある物語が好評となり、ノベライズ作品が宝島社より出版されるほどの人気ぶりだ。
今回、エックス(旧Twitter)で発表された『ニート極道 牧村ユタカ』は、驚異の1500万に迫るインプレッション数を誇る大バズりを記録した。そこで、本作の制作チームである裏世界ラボさん(@urasekai_labo)に創作のきっかけや作品の魅力について話を聞いた。
本職らしき人から連絡も……
本作は、「ヤクザをやめるとどうなるか?」という動画が好評を得たのが、創作のきっかけだと話す。
「『ヤクザをやめるとどうなるのか?』という動画を先に公開したら結構好評でして、ヤクザ系の同じ世界観で別のストーリーが作れたらと思っていました。企画を練っている時に、『ニートだけどヤクザの事務所で働いていた』というようなスレッドを見たことを思い出し、そこから着想を得て制作を進めました」
そこから立ち上がった本作は、YouTubeでも100万回再生を超える動画を生み出す人気シリーズに。大きな魅力となっているのが、そのリアリティだ。
「実際にヤクザの方や出身の方への取材はしていませんが、当チャンネルの作家である昨夏瑛さんがかなり細かくリサーチをしてくださっています。ヤクザ系の本が家に大量にあるという状況のようです」
そうしたリアルを追求した結果、思いがけない人から連絡が届くこともあるとか。
「実は、稀ではあるものの本職らしき人(すでに組を抜けられた方)からコメントやメールをいただくことがあります。『よく調べてる』という反応が多いですが、たまに、『当時は……』と詳細情報をいただける方もいます」
本職の人らしき人からも評価を受ける本作。今後の展開としては、どのような目標を定めているのだろうか。
「今後やりたいことは3つほどあります。まず、何よりも実写化をさせたいなと思っています。まだまだ道は遠いですが、このIPであれば必ずできると信じています。次に小説(ノベライズ)の続刊と舞台化をできればと思っています。小説については、140話ぐらい作ってる中でまだ5〜6話分ぐらいまでしか小説化できてないので、できることならまだまだ続きを作っていきたいです。舞台化については、声優さんの中で舞台の演技をされている方がいらっしゃるので、『やってみたら面白そうだよね』と話しています。関わってくれるクリエイターの皆さんが前のめりに作品制作に励んでくださっていて、上記のような舞台の話も彼らから出てきました」
漫画、小説、実写化、舞台。ひとつの作品をさまざまなフィールドで展開させようとする、裏世界ラボさん。今後の活動にも注目したい。
<裏世界ラボさんInformation>
■エックス /
https://x.com/urasekai_labo
■YouTube /
https://youtu.be/GQ3QCHftW1A?si=Sivblx4-0e-ln2i7
■ノベライズ作品「ニート極道 気がつけばヤクザになってました」 /
https://www.amazon.co.jp/dp/429905248X