女優のライリー・キーオが、祖父エルヴィス・プレスリーが生前愛した邸宅「グレイスランド」の担保権執行による競売は「詐欺」だと主張している。米メンフィスにある「グレイスランド」は、ライリーの2023年1月に他界した母リサ・マリー・プレスリーに対し同邸宅を担保に380万ドル(約6億円)のローンを借したものの、生前に返済されていなかったと主張する金融会社ナーサニー・インベストメンツ&プライベート・レンディングにより23日オークションにかけられる予定となっている。
ピープルが入手した60ページの裁判書類で、プロムナード・トラストの受託者であるライリーは、「記録や信託証書は詐欺によるもので、これらの書類の作成に関わった個人は偽造罪を犯したと思われる」と指摘、また同社は「実在」せず「プロムナード・トラストやリサ・マリー・プレスリーの遺産相続人、もしくは司法に基づかない売却によるグレイスランドの購入者に対する詐欺行為を行うために作られた実態のないペーパーカンパニーのようだ」と説明している。
同訴訟では、54歳で他界したリサ・マリーへの貸付とされる書類や信託証書も提出されており、ライリーは「これらの書類は詐欺」だとし「リサ・マリー・プレスリーはナーサニー社から借金をしたことはなく、同社に信託証書を渡したこともない」としている。
一方で21日には、リサの母プリシラ・プレスリーもインスタグラムにグレイスランドの写真を投稿、「これは詐欺」とキャプションをつけている。
20日に、競売の一時差し止め命令が出されており、22日に差し止めに関する審問が予定されている。
ドラマ『デイジー・ジョーンズ・アンド・ザ・シックスがマジで最高だった頃』で知られるライリーは、1967年から1973年にかけてエルヴィスと結婚生活を送った祖母プリシラとの激しい法廷争いの後、昨年8月リサ・マリーの遺産の唯一の受託者となっていたほか、1977年に42歳で他界した祖父エルヴィスが埋葬されている「グレイスランド」の所有権も認められていた。