BTSら擁するHYBE(ハイブ)と、その傘下レーベルアドア(ADOR)の代表で、NewJeansの生みの親・ミン・ヒジン代表との内紛が続く中、警察が今週中にHYBEに対して調査に乗り出すことが20日、韓国メディアにより報じられた。
記事によると同日午前、チョ・ジホ ソウル市警察庁長官は定例記者会見で、HYBEのミン・ヒジン代表告発事件の捜査進捗について「提出資料の分析を終え、告訴人サイドが17日、議決権行使禁止仮処分審理後、出席すると通知してきた」と明かし「今週中に告訴人サイドを調査する予定」と伝えたという。そして「その後、必要な手続きがスピーディーに進むだろう」と付け加えた。
HYBEは4月25日、「アドアの経営権を乗っ取ろうとした」とし、ミン代表とアドア経営陣らを、業務上背任の疑いで警察に告発。これを裏付けるような、具体的な関係者の証言と物証を確保していると主張している。
対するミン代表は「持分構造上、経営権の乗っ取りは不可能であり、会社価値を毀損(きそん)することを祈ったり、実際に(計画に)着手して背任を犯した事実はない」と反論。
事件勃発後、「ミン代表解任案」が議題として採用された、アドアの臨時株主総会が31日に開かれる予定で、これに先立ちミン代表は、HYBEが議決権を行使できないよう要請。提起した仮処分訴訟審理期日が、17日に行われた。
裁判所は24日までに、両社から追加資料提出を受け付け、31日までに決定を下す方針だ。