JYPエンターテインメントの創設者であり、歌手やプロデューサーとしても活躍するパク・ジニョン(J.Y. Park)が、韓国放送局のKBSとタッグを組み、オーディション番組「ザ・タンタラ」を作り上げる。
同番組では、芸能界の勢力図を揺るがす、いわゆる〝オールラウンダー〟のソロアーティストを探し出し、従来のアイドルオーディションの画一的なスタイルとは、一線を画すという。プロデューサーは、昨年末から今年初めまでパク・ジニョンとともに「Golden Girls」でタッグを組み、番組を成功に導いたヤン・ヒョク氏(以下ヤンPD)が担当する。
ヤンPDは14日、韓国メディアStarNewsの取材に応じ「パク・ジニョンさんと『Golden Girls』でご一緒した時、とても相性が良かったので再び声をかけた」「これまで彼が手がけてきたオーディション番組とは、違ったテイストでお届けする。それを明確にするため、演出にも配慮するつもりだ」と明かした。
それもそのはず。有名なK-POPプロデューサーであるパク・ジニョンが、オーディション番組で審査する姿は、大衆にとてもなじみのある光景だからだ。2008年に2PMと2AMが誕生した「熱血男児」に始まり、2011年から放送された、SBS人気サバイバル番組「K-POPスター」シリーズでは「空気半分、音半分」という流行語も生み出した。
2015年は、Mnetオーディション番組「SIXTEEN」でTWICEを誕生させ、2017年にはグループ同名番組「Stray Kids」でメンバーを選抜、まだまだ記憶に新しいNiziUとNEXZを生み出した「Nizi Project」シリーズ、2021年の「LOUD」、2023年の「A2K」と、まさに〝審査員〟としての活躍ぶりはすさまじい。
そして今回、2人が新たに展開するプロジェクトは、歌、ダンス、演技、バラエティー全てを兼ね備えた、才能の持ち主を発掘するという。ヤンPDは「ピ(Rain)やIU(アイユー)のような、幅広いジャンルで頭角を現すような〝総合芸術家〟を探し出してみようようという趣旨で企画を立ち上げた」と言い「歌やダンスだけで選ぶアイドルオーディションが多すぎるので、それらと差別化するために、演技やバラエティージャンルも一緒に審査してみようとなり、準備中だ」と説明した。
そして「もちろんパク・ジニョンが、オーディションの代表審査員として参加する。他の審査員は現在交渉中」と明かし「従来のオーディションのように、応募者が合格したり、あるいは落選するものではなく、完成型芸能人を育てていく、作っていくプロセスを見せたい」と伝えた。
「ザ・タンタラ」制作スタッフは、オーディション参加者の告知とともに、本格的な原石探しプロジェクトを開始。オーディション応募資格は、1993年~2009年生まれの国籍不問の男女で、専属契約に欠格事由がない無所属に限る。
ソウル、釜山(プサン)、光州(クァンジュ)、アメリカ、日本、ベトナムなど、世界各地でグローバル公開オーディションを行う予定で、今後のスケジュールについては「志願者募集は6月で締め切り、7月から本格的に制作するのではないか」とし「放送は秋頃と考えている」と伝えた。
ヤンPDは「現在、K-POPアイドルは低年齢化に偏りすぎているが、『ザ・タンタラ』はさまざまな年齢層が参加できるようにした」「良い人材に、たくさん参加してほしい」と呼びかけている。