ニワトリは、興奮すると顔が赤くなることがわかってきた。フランスでの研究によると、ニワトリは高い刺激を受けるネガティブな状況におかれると、人間と同じように赤くなるそうだ。
餌のミールワームを与えられる、もしくは研究員の一人に捕まえられるニワトリをカメラで録画しその顔を比較したところ、うれしい時にも少し赤味を帯びたものの、興奮したり取り乱したときに最も赤くなる結果となった。ニワトリは皮膚の表面近くにたくさんの血管があり、血流が増えると赤くなるという。
この研究を実施したフランスの国立農学研究所(INRA)のデルフィーヌ・スレット氏は「私たちの研究を通して、ニワトリが報酬や快楽に関係したポジティブな状況での高い刺激によって赤くなることを発見しました。しかし最も強く赤くなるのは、ネガティブな状況での高い刺激で、例えば私たちが捕まえた時などです」と説明した。
スレット氏は、この赤面は自身の感情の状態を仲間に知らせる伝達機能の役割をしていると考えているそうだ。