歌手のビリー・アイリッシュ、ロード、グリーン・デイらが、コンサートチケットの詐欺や法外な転売価格の防止を求める「ザ・ファンズ・ファースト・アクト」の公開書簡に署名した。他にもディプロ、シンディ・ローパー、フォール・アウト・ボーイ、ベッキー・Gなど250組のアーティストが名を連ねる書簡は、ファンによるチケット購入をより困難にする転売業者やボットを阻止するよう上院商業委員会に要求している。
書簡はこう始まっている。「アーティスト及び音楽業界の一員として、私たちはツアーで生計を立てています。そして音楽ファンの方々を何よりも大切にしています」「私たちは一丸となって言います。現在のシステムは壊れており、略奪的な転売者、再販のプラットフォームが、チケット詐欺に加担し値段を吊り上げ、ファンが適切な価格で好きなアーティストを見に行くチャンスを奪っています」
さらに「略奪的な転売者が、自らの人生をアートに注ぐ人々たちよりも利益を得るなどあってはなりません」とし、「ファンに高額の支払いをさせる偽チケットや詐欺的なマーケティング戦略」の禁止を強く求めている。
先日には、ビリー、サム・スミス、ジョン・ボン・ジョヴィ、ニッキー・ミナージュ、ケイティ・ペリーら200人以上のアーティストが、音楽業界における生成AIの「略奪的」な利用を止めるよう呼びかける公開書簡に署名したところだ。
非営利団体アーティスト・ライツ・アライアンス(ARA)が作成し、機械学習ソフトウェア企業各社に送られたこの書簡は「プロのアーティストの声や肖像を盗み、クリエイターの権利を侵害し、音楽のエコシステムを破壊するAIの略奪的利用から守る」ために、業界における機械学習テクノロジーに対する規制強化を求めていた。