10頭を出産したジャイアントパンダを漫画化‼知られざる母パンダの妊娠・出産・子育てとは

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
「パンダのミライ ―浜家・良浜 いのちの物語―」(作・遥那もより、KADOKAWA)より
「パンダのミライ ―浜家・良浜 いのちの物語―」(作・遥那もより、KADOKAWA)より

 パンダの妊娠・出産・子育てって、こんなに面白い!和歌山・白浜の人気テーマパーク「アドベンチャーワールド」で10頭のジャイアントパンダを出産した良浜(らうひん)を描いたコミック「パンダのミライ ―浜家・良浜 いのちの物語―」(作・遥那もより、KADOKAWA)が19日に発売された。

 〝日本一のパンダファミリー・浜家〟が暮らすこととしても知られるアドベンチャーパーク。良浜が、10頭ものパンダの母になるまでに、どのような物語があったのか。中国国外の飼育施設で世界一の繁殖実績を上げる同園を取材し、良浜の命の物語が、愛らしいパンダの姿満載の作品にまとめられた。

 パンダの妊娠から出産、育児の大変さや興味深い点が詳細かつ臨場感たっぷりに描かれている中から、良浜の6度目の出産のエピソードが一部公開された。

 6度目の出産時は、通常パンダの出生直後の体重は100~200gのところ、この赤ちゃんはわずか75g。通常の体温は37℃ですが、31℃で、生命の危機に瀕していた。あまりに体が小さすぎて、赤ちゃんは自力で母乳が飲めない。スタッフは良浜の乳を絞って注射器に移し、一滴ずつ赤ちゃんの口に入れてあげるが、スタッフが赤ちゃんの面倒を見続けると、今度は良浜が赤ちゃんへの興味を失い、育児放棄のリスクが高まる。

 ほかにも、あまり知られていない良浜の子育てをたっぷり紹介。赤ちゃんの体温が安定する生後1か月くらいまでは、赤ちゃんを24時間抱っこして温めたり、赤ちゃんに授乳をすると餌をもらえるため、授乳中にスタッフへ視線を向け「頑張ってます」とアピールしたり…。さらには、パンダの繁殖に尽力するスタッフの苦労や工夫も描かれる。

 パンダ好きはもちろん、興味のない人も思わず引き込まれるエピソードが満載だ。

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