俳優ピアース・ブロスナン(70)が、日本では「悪魔王子」の愛称で親しまれたボクシングの元世界フェザー級王者ナジーム・ハメド(50)の伝記映画『ジャイアント』に出演する。「ロッキー」のシルベスター・スタローンが製作総指揮を担う新作では、「007」のジェームズ・ボンド役で知られるピアースがハメドのトレーナー、ブレンダン・イングル役、『運命の回り道』のアミール・エル=マスリがハメド役を演じる。
『ウェイ・ダウン』のローワン・アタリーが脚本と監督を担う新作は、英シェフィールド出身のハメドがイングルの助けを得て、イスラム嫌悪や人種差別に直面しながらも、変幻自在のスタイルを武器に世界的なボクサーとして成長してゆく姿を描く。
配給のトゥルー・ブリット・エンターテインメントのジギ・カマサは、「ローワンはエンターテイメント要素を備えた素晴らしいボクシングの伝記映画を書いてくれました。ハメドと彼のトレイナー、ブレンダン・イングルとの驚くべき関係に焦点をあて、ハメドをフェザー級チャンピオンとしてグローバルなスーパースターにさせた大いに楽しめるそのスタイルを描きます」と意気込みを語る。
『ジャイアント』は、当初マルタでの撮影が予定されていたものの、英政府が国内で撮影されたインディペンデント映画は40%の減税を受けられるという税額控除を新たに導入したことから、今月イングランドのリーズでクランクインする予定だ。