誰もが見たことあるし有用だけれど、これって家にいりますか?そんな「器械」を求めて奮闘した人のとてつもない行動力が「恥ずかしすぎて乗れんよコレwww」、「ホントに持ち帰ったんだ(笑)」と反響を呼んでいる。
話題になっているのは256Best(@256Best)さんがX(旧ツイッター)で6日に「かえります。」と記して投稿した写真。なんてことはない駅のプラットホームに、ぽつんとたたずむ「視力検査の器械」。表面には「ご自由にお持帰り下さい」と張り紙がされており、情報量が多すぎてついていけなくなりそうだ。
事の発端は、この視力検査器をあるお店の前で発見した人が投稿した写真だった。この投稿もなかなかのインパクトで話題となっていたが、それを発見した256Bestさんが「今見てとてつもなく欲しいからないの覚悟だけど見に行く」と新幹線のチケットの写真とともに投稿して物語がスタートした。
投稿を発見したのは大阪府高槻市の中華屋でご飯を食べているときで、時間にして21時40分ごろ。発見したときにはもう「欲しい」という頭になり、10分後には店を出て切符を手にしていたそうだ。その頃には元投稿は大きく広まっており、一分一秒を争うために行きは新幹線を購入。23時前に最寄りの駅・西明石駅(兵庫県明石市)に到着し、23時5分頃に無事お目当ての器械と対面したという。到着しても既にないかもしれないという、いちかばちかの賭けに勝った256Bestさんは「雨のせいか写真の場所と違う所に置いてあり安堵(あんど)の感情がすごくありましたね」と振り返った。
ただここからも受難は続く。「とにかく重くて持ちにくいです。中の豆球を割る訳にも行かないので慎重に運びましたね」。重いのに加え、わずかな振動で壊れかねない電球、雨中という悪天候が重なった。さらに大きくて目立つ見た目故に「周りの視線はもはや気にしたら負けでしたね」と強い気持ちを持って家まで持ち帰ったそうだ。何とか家に着いたのは日付をまたいだ25時ごろ。往復約150キロと3時間の大冒険を終えた。
この一連の投稿には9日までに約30万いいねが寄せられる大反響。「おもしろいし主の行動力がすごい!」、「実はこれ欲しかったなんて言えない」、「超近いとこでこんなことしていたら爆笑案件」などの声があがった。256Bestさんも「ただただびっくりです。軽い報告のつもりのだけだったんですけどね」と驚いていた。
ちなみに256Bestさんは普段から「同じような状況でスロット台を持ち帰ったことや、その日に終わると知った名古屋のイベント会場にいったこともあります」とかなりフットワークが軽い人とのこと。器械はインテリアと目の健康状態確認用に使う予定。現状は「(家では)場違い感がすごいです。でもその雰囲気がすごく好き」と満足しているようだ。