裕福→両親が離婚→貧困 壮絶半生のギャビー、初写真集発売で本名公表「正直でいられる一つの手段」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
都内で写真集イベントを行ったギャビー
都内で写真集イベントを行ったギャビー

 ほかにも壮絶なエピソードが満載だ。

・極貧の家庭で満足な食事を与えられず、家の向かいにあるパン屋でパンの耳を無料でもらい、空腹を満たす日々を送っていた。

・学校用具を十分に揃えることができなかったため、クレパスをはじめ、授業で使う用品はいつも落とし物ボックスで見繕っていた。リコーダーも買えず、知人のお古を使用していた。

・見かねた学校の校長が前日の給食を残しておいてくれて、毎朝それを食べていた。また、地域のおばちゃんたちと仲良くなり、自宅に招いてもらい夕飯をごちそうになったり、食べ物をもらったりして生活をしていた。

・貧乏で買えなかった携帯電話は、初めてできた彼氏からもらい初めて所有したが、束縛が激しく、他の男性と連絡したことがバレてボコボコにされ、それを田んぼに投げ捨てて逃亡した。

 そんなギャビーだからこそ、記念すべき初写真集は自身の思いをたっぷりと反映させた。8カ月かけた体作りでは「お尻に目覚めた」とヒップを鍛え、納得の美ボディを獲得。「100点満点以上です。スタッフに恵まれて、完璧な写真集になってます。モデルとしてのグラビアを表現したくて、媚びを売るような写真集ではない。自分のスタイルを最大限にキレイに見せたかった」と手応えを口にした。

 また、生い立ちを赤裸々に明かした今写真集を機に、ギャビーは「写真集のコンセプトが『さらけ出す』というものがありました。厚い化粧もせず、スタイルも隠さずに全部出しました。そんな時に本名を出す、というのが、私の中で一皮むけた、正直でいられる一つの手段だった」と、本名を公表した。自身のX(旧ツイッター)トップ画像にある通り、本名はガブリエラ・フェイス・ジェイド(GABRIELLA-FAITH JADE)。信念を意味するセカンドネーム「FAITH」は、写真集のタイトルに採用された。

 人生に苦しむ若者に向けて「頑張れば夢は叶うという言葉は、すごいエゴに聞こえるようなことはあると思うんですけど、ひと以上に努力したら叶うというのを写真集に込めました。少しでも誰かに勇気とか後押しできるような作品になればいいなと思い、一生懸命作りました」と呼びかけた。

 ともに暮らすことが少なかった両親に対しても、現在は「世界で一番愛しています」と言い切った。米国から祖母が来日中といい、「初めて自分の仕事を間近に感じてもらいました。写真集と感謝祭を見てもらい、泣きながら『お尻が綺麗だった』って言ってくれました」とうなずいた。

 そんなギャビーの信念を問われると「小さい頃から根底にあったのは、人のことを疑ったり、受け入れないことはなかった性格。自分自身にもネガティブなところには一切目がいかないから、ポジティブにどうしても前に行っちゃう。他人を信じる、自分を信じることを大事にしてきました」と返答した。

 そして「お父さんからは『自分以外は信じるな』『人のせいにするな』『全部自分で決めろ』と言われてきました。自分で選べば、人のせいにはならない。写真集でも全ての面に自分が関わることによって、カメラマンさんの大変さ、スタイリストさんの一生懸命さ、それらをちゃんと知っていくと、人のせいにはできない。全部自分でやったんだったらしょうがないや、と思うと、(困難に直面しても)しょうがないから次、と乗り越えられてきました」と続け。写真集タイトル通り、自身の信念を語る姿勢に迷いは見えなかった。

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