維新・藤田幹事長 北朝鮮の〝岸田首相が会談意向〟→交渉拒否に「足元を見られている。徹底的になめられる」

杉田 康人 杉田 康人
国会内で定例会見を行った日本維新の会の藤田文武幹事長
国会内で定例会見を行った日本維新の会の藤田文武幹事長

 日本維新の会の藤田文武幹事長(43)が27日、国会内での定例会見で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が、岸田文雄首相(66)ができるだけ早い時期に金総書記と会談したいとの意向を伝えてきたとの談話を発表し、その後拉致問題について日本との交渉拒否を表明したことに「私が政権のブレーンだったら、今北朝鮮問題は取り上げない」と述べた。

 藤田氏は「相手のあることで、これは金与正さんに明らかに足元を見られている。政権の軸足がぐらついている中で、これほど重要な交渉を私は前に進められるとは思わない。歪んだ形で妥結してしまう恐れを拭い去れないし、もし仮に政権を浮揚させるひとつのオプションとして、北朝鮮案件を扱おうという下心があるとしたら、言語道断。そういうことはないと思いますが…」と指摘した。

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、政権の足元がぐらついているとした藤田氏は「非常にタフな交渉が求められる北朝鮮案件は、進め方を考えてないといけない。それを考えれば、なおさら今の内政におけるぐらつき、自民党の大不詳事を、どのようにけりをつけていくということを、王道でやるべきだと思う」と強調した。

 藤田氏は「(裏金事件の)事実確認を徹底的にやること、より厳しい処分を含めた対応をして、政治改革を断行するということで政権の信頼感を取り戻さないことには、徹底的に北朝鮮になめられるという風に思います」と話した。

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