映画館チェーン「イオンシネマ」が16日、公式Xに【弊社従業員による不適切な対応に関するお詫び】と題した文書を掲載し、謝罪した。
文書では従業員が客に対して「不適切な対応」をしたとし「ご不快の念をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。」とコメントしている。東京・調布市の「イオンシネマシアタス調布」内の「グランシアター」で映画を鑑賞した客の移動を手伝った際に、従業員が不適切な発言を行ったという。「弊社の従業員への指導不足によるものと猛省しております。」と反省していることを伝えた。
さらに「全てのイオンシネマにおいて、従業員へのお客さま対応の教育再徹底と再発防止策を講じると共に、設備の改善を進め、お客さまの信頼回復に努めて参ります。」とハード、ソフト両面での改善を約束した。文書では「不適切な対応」の具体的な内容については触れていない。
ただ、前日の15日に「車いすインフルエンサー」の女性が「シアタス調布」の「グランシアター」で映画を鑑賞した際にトラブルがあったことをXで公表していた。女性は「グランシアター」の大きなソファのような「プレミアムシート」で映画を鑑賞。終了後に「支配人みたいな人」から、手伝うことができるスタッフも時間的な制限があると伝えられ、他の劇場での鑑賞を勧められたという。
女性は過去にも同じ場所で映画を鑑賞したことはあるとし、その時はスタッフ2人が移動の手助けをしてくれたことも明かした。スタッフへの感謝を示した上で、他の劇場での鑑賞を勧められたことについては「否定をされている気持ちになり、もう来れない現実を押し付けられているようにしか感じられず、ただただ悔しいまま劇場を去りました。」と思いをつづっていた。
ネットでは「通り一辺倒の謝罪では無く、この方は今後もグランシアターで映画が鑑賞出来るかをハッキリさせて頂きたいです。」「結局障害を持っていてもイオンシネマに行っていいの?行ってはダメなの?」とイオンシネマ側の謝罪内容の“不備”を指摘する声があった。「車椅子の方の思いもわかるし 従業員の方の言い分もわかる…」と双方の立場を考えると、一方的に批判はできないというコメントも。「私は車椅子込だと70kg以上あるんですけど介助してもらえるんですかね?100kg以上でも大丈夫?重量級の車椅子が一気に押し寄せても対応するんですかね?車椅子の要望に100%対応するのは間違ってると思うけどな 対応方法だけをしっかりして車椅子用のスクリーンを勧めるべき」「ヘルパーでもない人が車椅子抱えて座席に座らせるのは負担があり過ぎじゃないですか。映画館スタッフの仕事とは思えない。」「そもそも車椅子のまま見れる座席を取ればいいだけ。」とさまざまな意見が噴出していた。