チャールズ国王(75)が、がんとの闘病生活の中、仕事に復帰した。先月、前立腺肥大の治療手術を受けた後でがんの一種と診断されたことを公表し、王室の公務を一時中断していた国王は、6日の春季予算発表に先立ち、ジェレミー・ハント財務大臣と会談、笑顔で握手を交わしている姿を見せた。
5日の午前にウィンザー城を出発した国王は、私的謁見室で行われる恒例の王室予算前ミーティングのためにバッキンガム宮殿に向かったという。
先週、ウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂で執り行われたギリシャ最後の国王コンスタンティノス2世の追悼式にチャールズ国王は欠席しており、ウィリアム皇太子(41)も「個人的な理由」で急遽欠席となったものの、公務が増えているカミラ王妃(76)がイギリス王室を先導した。
一方、がんの診断後、世界的な問題について声明を発表したチャールズ国王は、3年目に突入したロシアによるウクライナ侵攻にも言及しており、「甚大な苦難と苦痛に見舞われているにもかかわらず、ウクライナの人々は、世界が彼らに親近感を抱くようなヒロイズムを示し続けています」「筆舌に尽くしがたい侵略に直面しながらも、彼らは真の勇気を示しています。私は、戦争が始まって以来、ゼレンスキー大統領やゼレンスカ夫人から、ここ英国で訓練を受けている新兵まで、ウクライナの人々と何度も会う中で、個人的にこのことを実感してきました」「英国や同盟国が、このような大きな苦しみと困窮の中にあるウクライナを支援するための国際的な努力の最前線にあり続けていることに、私は大きな励ましを受けています」「被災された全ての方々を想い、祈りを捧げます」と語っていた。