大型ネコ科動物は、人間の声が識別できることが最新の研究などで分かってきた。トラやチーターは、馴染みの人とそうでない人の声を区別する能力があるという。
10種類の大型ネコ科に属する24匹の動物に、聞いたことのある人間の声とそうでない声、それぞれで「Good morning, how are you doing today?」というフレーズの録音を流したところ、馴染みのある声の方に、より早い反応を示した。実験では、動物の性別、人間もしくは母親に育てられたかは無関係だったそうだ。
米ミシガン州オークランド大学で研究を指導したジェニファー・ヴォンク教授によると、今回の結果は、野生動物が自分のいるエリアに誰がいるのかを認識し、別の種類の動物からの危険を察知する必要性を反映したものだという。