キャリアや就職・転職に特化した匿名相談サービス「JobQ」を開発・運営するライボ社の調査機関「Job総研」はこのほど、全国の社会人男女629人(20代~50代)を対象に「2024年 学歴とキャリアの実態調査」を実施。実際に働く社会人の学歴社会に対する捉え方を調査した結果、全体としては学歴社会は「古いけど必要」とする意見が顕著だったが、世代間ギャップも見られた。
学歴社会に対する価値観では「古いと思う派」が59.5%で過半数を占めた。年代別では50代が63.5%で最多。次いで40代が61.9%、30代が58.1%、20代が56.4%と年代が下がるにつれて「学歴社会は古い」という価値観が薄まる結果となった。
過半数が「学歴社会は古い」と思う一方、学歴社会の必要性を聞くと「必要だと思う派」が66.0%で過半数を占める結果となった。年代別では20代が73.9%で最多。次いで30代が68.8%、40代が59.5%、50代が57.3%と、こちらは対照的に年代が下がるほど学歴を強く意識していることが明らかになった。
また、学歴社会への賛否でも「賛成派」が66.9%で過半数。賛成派の意見では「業界/職種への適応力の判断材料になるから」(47.3%)が最多で、次いで「自分が学歴のためにがんばった経験があるから」(39.0%)、「若手の活躍機会になるから」(22.1%)となった。
全体の約6割が「学歴社会は古い」としながら、7割近くは「学歴社会は必要」と回答する背景について、同調査では「個人視点では“学歴社会は古い”とされているものの、採用や采配の観点では一定必要性を感じざるを得ない状況」を挙げた。また、年代が上がるにつれて学歴意識が低くなる傾向には「学歴フィルター」という言葉の定着のほか、「社会人歴」が影響している可能性を指摘。「経験を積むほど、キャリアを築く上で学歴以外の要素の必要性を感じていくことができるため、学歴へのこだわりも薄くなっていくと推察することができる」とした。
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