立憲民主党の泉健太代表(49)が16日、国会内での定例会見で、ガソリン税の一部を軽減する「トリガー条項」の凍結解除をめぐる協議について「こちらからやりたい、やりたいと言ってきたような話ではない」と、立民から国民民主党、日本維新の会にトリガー協議入りを呼びかけたという一部報道を否定した。
泉氏は「そもそもトリガーの協議をしていたのは国民民主党。国民民主党が離脱をするということになって、次の一手を考えたいということもあり、ではこちらからも協議でもしましょうかということを言ってきた。その中で、国民民主党の方としては、法案は維新と一緒に出してきたので、そこについては待ってくれというようなことがあった」と経緯を述べた。
日本維新の会の馬場伸幸代表(59)は15日の会見で、泉氏から数日前、トリガー条項について見解を求められたとして「あまりにも時間が経過しすぎて、国民民主党と政府与党側との交渉の経緯というのもある。今さらこれを与党側に突きつけていくというのは、非常にナンセンスではないでしょうかということを申し上げた」と明かした。
泉氏は「これ、立憲民主党に言っているんじゃないですからね。国民民主党が3党でやりたいと言ったことに対して言っているんであって、立憲民主党が維新に協議を申し入れたんじゃないですからね。そこを勘違いしないでください」と強調した。
馬場氏にトリガー条項についての見解を求めたことについて、泉氏は「維新だって非常に主要な国政の主体のひとり、ステークホルダー(利害関係者)。我々としては、国民民主党がこういうことを言っていると。維新も認識しておいてくださいねということ」と説明した。
泉氏は「なんかね、国民民主党に続いて維新も、立憲民主党に対して拒否、みたいな全然違う方向に話が行ってるんで。おいおい、待ってくれよ…そうじゃねえぞっていうことは認識し、改めていただきたい」と語気を強めた。
泉氏によると、国民民主党の玉木雄一郎代表(54)は13日、電話で、今週にも泉氏と予定していたトリガー協議の見送りを伝達。その中で玉木氏は、日本維新の会との調整の必要があるとした。