2009年放送のドラマ「花より男子」韓国版で主演を務め、一躍人気を集めた女優のク・ヘソンが、前所属事務所のHBエンターテインメントを相手取り起こしていた訴訟で、一審に続き二審でも敗訴したと8日、韓国メディアが報じた。
ク・ヘソンは2019年、当時同じ事務所だった前夫で俳優のアン・ジェヒョンと泥沼離婚に発展後、すぐに「所属事務所が、アン・ジェヒョンの立場だけで業務を処理した」と不満を表し、同年8月に専属契約解除を通知した。
当時SNSでク・ヘソンは「前夫が所属している、HBエンターテインメントのYouTubeチャンネルに12回以上も無報酬で出演し、コンテンツ企画や場所、音楽、編集などのサービスを提供した。該当コンテンツは、1000万を超える総再生数を記録しているが、前所属事務所は出演料の支払いはおろか、私のペットたちが映っている映像を強制的に廃棄し、さらに私を助けようとした目撃者を刑事告訴するなど、長年にわたり嫌がらせ行為を続けた」と主張していた。
両者の対立はその後、大韓商事仲裁院により「専属契約を終了する代わりに、YouTubeチャンネルのコンテンツ構築などのための費用3500万ウォン(約385万円)を、ク・ヘソンが会社側に支払う」という措置が取られ、終結した。しかしク・ヘソンはこの費用を支払ってすぐに、YouTubeチャンネル出演料と編集費、音源使用料、広告収入などを求める訴訟を提起。裁判所は「約定の効力が遡及(そきゅう)的に消滅したと認めるには不十分で、これを認める証拠がない」として受け付けなかった。
これを不服としたク・ヘソンは、再び同じ内容で同社に1億700万ウォン余り(約1170万円)の損害賠償請求訴訟を起こしたが、ソウル高裁民事5部は一審と同じく原告敗訴の判決を下した。