鳩山由紀夫元首相が3日、都内で、映画「沖縄狂想曲」の公開初日舞台あいさつに登壇し、沖縄の米軍基地や施設の「撤去」を主張した。
基地をはじめとする沖縄の問題を取り上げたドキュメンタリー作品。鳩山氏自身も作品に登場している。太田隆文監督とともに登壇した鳩山氏は「沖縄以外の方々にすべて見ていただければ、日本の安全保障は変わるだろう」と断言した。
X(旧ツイッター)のコメントなどで炎上することも多いが「何を言っても『批判してやろう』というありがたい方がたくさんおられるみたいで。でもそういう方をバネにしながら生かさせていただいております」と自身への批判はまったく気にする様子はなかった。
普天間飛行場について、2009年に「最低でも県外」と発言したが実現しなかった鳩山氏。「『最低なやつだ』と言われたわけなんですけども、自分自身が力不足で、また辺野古に回帰してしまったんで、当時は『だまされた』って沖縄の人は非常にお怒りになったわけです」と振り返った。現在は年に数回沖縄を訪れており、「(県外への移設は)うまくいかなかったけど、県民のみなさんに、寄り添って行動してくれた総理だということを少しずつ分かっていただいて、どこへ行くよりも沖縄のみなさんがわたしに優しく接していただいてます」と感謝していた。
基地問題については「あと21年で戦後100年になります。『戦後100年になってもまだアメリカ軍によって日本は守ってもらってるのかよ』。そういう日本であっていいのかと。米軍基地のものは基本的に全部撤去されて、日本人が日本人で自立していける、そういうような国にしていく、そういう平和な拠点としての沖縄をみなさんと見つめていきたい」と主張した。さらに「自衛隊基地も意味がない。『ここにあるんですよ』っていうのがわれわれに分かるのであれば、(他国からなら)真っ先にやられますよ」とコメント。沖縄の具体的な防衛方法については語らなかった。