37歳で銃撃死した伝説の米ミュージシャン 理由は麻薬取引中止への復讐「処刑」だった 裁判で明らかに

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画像はイメージです(zef art/stock.adobe.com)
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 ラップとロックを融合したヒップホップグループ先駆けRun-D.M.C.のジャム・マスター・ジェイさんは麻薬取引を巡って銃撃されたことが明らかになった。2002年10月にニューヨークのクイーンズ区にある自身のレコーディングスタジオで撃たれ、37歳の若さで死去したジェイ(本名ジェイソン・ミゼル)だが、1月末のニューヨークでの裁判で、ジェイのゴッドサンだったカール・ジョーダン・ジュニア(40)とその友人ロナルド・ワシントン(59)がジェイを狙撃した理由が説明された。

 ザ・サン紙によると、2人は殺人を否認しているものの、検察側は20万ドル(約3000万円)の麻薬取引が取り止めとなったことへの復讐として「処刑」を執行したと主張したという。

 ジェイは当時18歳だったジョーダンの拳銃で頭を撃たれたとされている。ミュージシャンとしてのキャリアが下火になる中、生活スタイルを維持するためにコカイン取引の仲介人をしていたとされている。

 一方、事件の際ジェイの姉ボニータ・ジョーンズと暮らしていたワシントンは、当時アルコール依存症でジェイに生活費を頼っていたという。

 ジョーダンの弁護士ジョン・ディアズ氏は検察側の証人が、別の刑事事件での刑の軽減を条件に連邦捜査官と協力したと主張、ワシントンの弁護士エズラ・スピルケ氏は、被告を殺人に結び付ける法医学的な証拠がないとして、こう話していた。「ミゼル(ジェイ)は愛されるアーティストでしたが間違った人間を有罪にしています。この悲劇の解決にはなりません。別の悲劇が追加されただけです」。裁判はあと1カ月続く予定だ。

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