格闘技イベント・BreakingDown(ブレイキングダウン)の人気選手で、都内で「割烹こめを」を出店するこめお(28)が20日、都内で初のレシピ本「こめおメシ ごはんに合いすぎるおかず&どんぶり」(徳間書店)のお渡し会を行い、記者団の取材に応じた。
大の米好きで、ごはんソムリエの資格を持つこめおが、ごはんに合うおかずやどんぶりに合う「こめおメシ」として考案。出版が割烹の出店や、YouTubeの起業リアリティショー「Nontitle」の撮影時期と重なったといい「本当に寝る間を惜しんで、レシピの書き起こしをした」と、入魂の60品目を収めた。
懲役の経験があり、刑務所で出された年2回の白米が料理人を志すきっかけになった。こめおは、思い入れのあるレシピとして「母ちゃん特製!もやしとひき肉の激安炒め」を挙げる。「本当に金がない中で、母ちゃんが子ども3人を育ててくれた。3人分で200円くらい。当時は週5くらいで家で食べさせられた。今は本当に思い出深い。お母さんの味」と振り返った。
不遇だった幼少期の経験をもとに、子ども食堂の支援に情熱を注ぐ。「僕みたいな境遇の、シングルマザーのお母さんはたくさんいる。あの当時は、僕は友だちの家に食べさせてもらうこともあった。多分今は、そんな時代ではない。そういったコミュニティーを活性化させるためにも、子ども食堂っていうイベントを5都市で開催しているので、どんどん広げていきたい」と熱く語った。
印税の一部を子ども食堂支援にあてるとすでに表明していたが、能登半島地震の発生を受け「印税を全額、子ども食堂と被災地の支援に寄付します」と宣言した。記者団から意思を確認されたこめおは「僕はそれでも大丈夫です。頑張って店を盛り上げます」とおとこ気を見せた。